ケイタ加入を当てたファン、しかしブックメーカーは支払を拒否

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 大手ブックメーカー『パディー・パワー』が、ギニア代表MFナビ・ケイタがライプツィヒからリヴァプールへ移籍することを的中させたファンに、賞金の支払いを拒否していることが分かった。29日付の地元紙『リヴァプール・エコー』が伝えている。

 今月9日、建設業者のアンドリュー・ギャラガー氏は職場仲間2人と共に、「ケイタがリヴァプールと2017年9月1日までに契約を結ぶ」ことに600ポンド(約8万5000円)を賭けたそうだ。倍率は9倍だったという。

 リヴァプールは29日にケイタの獲得が合意に達したこと、そして今シーズンは引き続きライプツィヒでプレーをするが、2018年7月1日付でリヴァプールに加入することを発表した。

 ギャラガー氏はさっそく、約77万円の賞金を受け取りに『パディー・パワー』に向かったが、支払いを拒否されたという。理由はオッズの対象となっている日付までに「ケイタがリヴァプールでプレーすることはなく、チームにもいないため」とのこと。

『リヴァプール・エコー』に対し、「我々は賭け事が好きな労働階級の人間だ。どうして僕たちが勝ったことを否定できるというんだ」と悲痛な胸のうちを明かしたギャラガー氏。さらに「店頭の女性は規約や条件などは一切言わなかったし、契約して、プレーする必要があるとも言わなかった。ただ、ケイタがリヴァプールと契約するというだけだったんだ」と語り、自身に賞金を受け取る権利があると主張した。

 しかし『パディー・パワー』の広報担当者は、特定の賭けについてコメントはできないと前置きしながらも、「ナビ・ケイタはリヴァプールと契約をしていません。今シーズンの終わりにリヴァプールと契約をすることに合意したのです。このような状況は我々の規約の中で明確にされています」と述べ、賞金の支払い拒否は妥当であると主張した。

 なお、ギャラガー氏の兄弟もブックメーカー『スカイベット』で同様の賭けを行なったものの、同じ理由で支払いを拒否されているとのことで、同氏は「彼らは最低でも賭け金を返すべきだよ」とブックメーカーの対応を批判している。

 ようやくリヴァプールへの移籍が決まったケイタ。しかし、来シーズンからの加入という少々トリッキーな形の移籍は、思いもよらぬトラブルの原因となっているようだ。

(記事/Footmedia)