イタリアのアンチ・ドーピング機関が、エラーニの活動停止処分の延長を要請

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 元全仏オープン準優勝者のサラ・エラーニ(イタリア)に下された2ヵ月の出場停止処分を延長するよう、イタリアのアンチ・ドーピング機関が訴えている。

 イタリア五輪委員会によって独自に運営されているNADOイタリアは、要求する活動停止処分の長さは特定せずに、スイスにあるスポーツ仲裁裁判所に上訴の陳述書を提出した。

 エラーニは、2月に行われた薬物テストで禁止薬物のレトロゾールで陽性と判定されたあと、自分は薬物を摂取したことなど一度もなく、母親の乳ガンの薬が何かしらの形で食べ物に混入したに違いないと主張していた。

 30歳のエラーニは、4月28日にテストの結果を告げられていたが、公式に裁決が下るまで、容疑が晴れることを願いつつプレーを続けていた。

 国際テニス連盟の裁決団は、エラーニの落ち度のレベルは、スケールの下のほうであるとの判決を下していた。

 エラーニの出場停止処分は10月2日に満期となるため、彼女が現在ニューヨークで行われている全米オープンに出場することは不可能だった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真の左から2人目がサラ・エラーニ(イタリア)。(写真◎Getty Images/4月のフェドカップで撮影)
Photo: April 22nd Circolo Tennis Barletta, Barletta, Italy; Fed Cup tennis play-offs World Group II, Italy versus Chinese Taipei; The Italian Team. From left: captain Tathiana Garbin, Sara Errani, Jasmine Paolini, Martina Trevisan, Camilla Rosatello (Photo by Gaetano Piazzolla/Action Plus via Getty Images)