日本では小学生が横断歩道を渡り終えた後に、停車した車に向かって一礼する光景を見かけることがある。この光景は中国人からすれば驚きであると同時に、高い民度を体現した「羨望」の光景となるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では小学生が横断歩道を渡り終えた後に、停車した車に向かって一礼する光景を見かけることがある。この光景は中国人からすれば驚きであると同時に、高い民度を体現した「羨望」の光景となるようだ。

 中国メディアの捜狐はこのほど、横断を歩道を渡る日本の小学生を撮影した動画が中国のネット上で大きな注目を集めたと伝えつつ、中国でも日常的に見られる光景になって欲しいものだと期待を示す記事を掲載した。

 横断歩道を渡り終えた後に、停車した車に向かって一礼する日本の小学生の姿が中国で「震撼」とともに注目を集めたのは、小学生でありながら他人に感謝する心を持ち、そして自動車のドライバーが小学生の姿を見つけるとすぐに停車するという「ルールがしっかりと遵守されている事実」が映っていたためだという。

 記事は、この動画に映っている光景は「日本ではごく日常のこと」であると伝え、日本がいかに子どもたちの交通安全を重要視しているかがよく分かると指摘。子どもの命を守り、各ドライバーが交通ルールを守って運転することは「人間への愛と社会的な文明が存在することを示す事例である」と指摘した。

 一方、中国福建省でも高齢者が横断歩道を渡り終えた際に日本の小学生のように運転手に「停まってくれたことに対し、かぶっていた帽子を取って礼を示す」光景を撮影した動画が中国ネット上で拡散し、中国の人びとを感動させたことがあったと紹介。

 だが、こうした事例が感動を呼ぶ時点で、中国で普遍的に見られる光景ではないことを指摘し、「中国でも多くの人が他人に自発的に感謝できるような社会と、ドライバーが交通ルールを守り、自発的に歩行者のために停車できる社会が到来することを願ってやまない」とした。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)