救命に尽力した王子(画像は『Kensington Palace 2017年7月28日付Instagram「The Duke of Cambridge completes his final shift as a pilot with East Anglian Air Ambulance today.」(PA)』のスクリーンショット)

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英国の王子でありながら、救急ヘリのパイロットとしても活動したウィリアム王子。多くの現場にヘリを飛ばし救命に尽力した王子だが、「時には非常に悲しい瞬間に立ち会うこともあります」「そういう時には、同僚達としっかり話し合います」と語っていた。そんな王子も「今後はチャリティ活動などに打ち込みたい」「祖母エリザベス女王の補助・サポートに時間をかけたい」として、このたび最後のフライトを終えた。とても真面目に仕事に取り組んだ王子は職場で多くの思い出を作ったが、一方で王子によって救われた人々も驚くと同時に感慨深く思ったようだ。

樹医として働くジェームズさん(James Schembri)はある日、木の枝から地面に転落。かなり高いところから転落し、意識不明になってしまったという。

そのジェームズさんがようやく意識を取り戻した時、誰かが彼の頭をしっかりと抱えてくれていたそうだ。救急ヘリに運ばれる際、ジェームズさんはウィリアム王子が救急ヘリのパイロットだと思い出したことを米『PEOPLE』に語っている。

「そうなんです。そこで僕は振り返ってこう言いました。『このヘリ、ウィリアム王子が飛ばすんじゃありませんよね?』って。するとなんと王子本人が、こうおっしゃいました。『30分間、僕はずっとあなたの頭を抱えて固定しているんですよ』と。もう、信じられない思いでした。」
「『マジで?』という気分でしたよ。『病院に到着したら、どうか一緒にお茶でも』と王子にお伝えしました。」

その後、ヘリは病院に到着。ウィリアム王子は45分程度ジェームズさんに付き添い、医師がジェームズさんの治療に取り組む間もお喋りをしたり一緒に楽しい話をして笑ってくれたという。

公務やチャリティに励む一方、ヘリパイロットとして人命救助に懸命に貢献したウィリアム王子。時には恐ろしい現場にも遭遇したというが、仕事にはかなりのやりがいを感じていたもよう。必死に任務をこなした王子の姿には、怪我をした人々も安心し心を癒されたようだ。

画像は『Kensington Palace 2017年7月28日付Instagram「The Duke of Cambridge completes his final shift as a pilot with East Anglian Air Ambulance today.」(PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)