櫛野展正と行く!アウトサイドの現場訪問《関東版》1

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日本唯一の「アウトサイダー・キュレーター」である櫛野展正氏は、これまで展覧会の開催やメディアでの紹介を通じて、社会の「周縁」で活動を続ける表現者を紹介してきた。

そうした活動の中で、継続的に行ってきたのが『櫛野展正と行く!アウトサイドの現場訪問ツアー』と称した、参加者と表現者の自宅やアトリエを訪問する日帰りツアーである。

今回、日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS(ニッポンザイダンダイバーシ ティ・イン・ジ・アーツ)」の関連プログ ラムの一環として、「櫛野展正と行く!アウトサイドの現場訪問 関東版」が開催される。

表現者の元を訪問し制作の背景などについて対話することは、美術館では味わうことのできない生々しいリアリティを体感する場となることだろう。

<紹介予定アーティスト>

●秋月聖徳太子 (秋月米造)
1938年生まれ。奄美大島出身。
「聖徳太子様の店 スナックサンゴ」店主(現在は閉店)。幼少期より発明やモノづくりに熱中し、若い頃には自作の18弦ギター「サンゴーン」を演奏するミュージシャンとして活躍する。1965年ごろには笛とカスタネットを組み合わせた創作楽器「カポネオ」を発明し特許を取得。夢に出て来た聖徳太子のお告げにより40歳頃から「秋月聖徳太子」と名乗り、数々の曲作りや発明を行う。今回は、自らが作詞作曲した曲をパフォーマンスしていただく予定。

​●ありがとう星のカエル(早川廣助)
1947年生まれ。茨城県在住。
若い頃より、人間がこの星に生まれた意義を自問自答し続ける。釣具店や熱帯魚店などでの仕事を退職後、感謝の気持ちを持ち続ける言葉として「ありがとう」という言葉が浮かぶ。60歳の頃より、念願だった「地球を改め ありがとう星」の活動を街頭で開始。月に1〜2度、電車で2時間以上かけて渋谷にやってきては「ありがとう星」を広めるための普及活動を行っている。本ツアーでは、その街頭演説を見学し話を伺う。

●アツコバルー『極限芸術 死刑囚は描く』展 鑑賞
2016年にクシノテラスで開催した『極限芸術2 死刑囚は描く』が契機となり、渋谷のアツコバルーでも独自にセレクトされた死刑囚の展覧会が開催。

●ドクター・中松
1928年生まれ。発明家。本名は中松義郎。
2005年には「35年間に渡り自分の食事を毎回撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析し続けたこと」に対して、イグノーベル賞の栄養学賞が贈られた。今回は、中松氏の発明品を展示する会社「ドクター中松創研」を見学。

●飯田喜好
1938年生まれ。神奈川県在住。
会社経営の一方で、10年ほど前に遊歩道でのタバコのポイ捨てを防ぐため、灰皿付きの自作の木製人形を陳列したところ評判となる。以後、様々なキャラクターの人形を作っているうちに、河童の人形があったことから「河童橋資料館」と呼ばれるようになる。72歳の時には、隣接する自分の土地に、廃材を利用して子どもの頃からの夢だったツリーハウスを5日間で制作。地域の人たちの憩いの場になっている。
※終了後は現地解散

<開催日時>
2017年8月19日(土)
集合9:00 出発 09:15

<スケジュール>
09:00 〜 09:15受付(京急蒲田駅)
09:30 〜 10:30スナックサンゴ
10:30 〜 11:00移動(京急蒲田駅→渋谷駅)
11:30 〜 12:00ありがとう星カエル
12:30 〜 13:30昼食(渋谷)
14:00 〜 15:00アツコバルー「極限芸術 -死刑囚は描く-」展
15:00 〜 15:30移動(渋谷駅→学芸大学駅)
15:30 〜 16:30ドクター・中松ハウス
17:00 〜 18:00移動(学芸大学駅→藤が丘駅)
18:30 〜 19:30河童橋資料館
※終了後は現地解散

<チケット>
5000円(会場払い)
定員:20名
https://eventon.jp/8121/

(2017年7月28日時点の状況)