徐耀昌苗栗県長(前列中央)、余紀萱さん(同右2)

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(苗栗 19日 中央社)中部・苗栗県の徐耀昌県長は17日、千葉県の魅力を海外に向けて発信する民間大使「チーバくん大使」に2015年就任した客家人の余紀萱さん(28)と面会し、観光PRについて意見交換を行った。余さんは千葉県の取り組みなどを紹介し、客家文化の国際化に向けた提言を行った。徐県長は余さんの意見を参考に、県政府や関連部門が積極的に魅力を発掘し、苗栗を国際的な観光地にしたいと意気込んだ。

余さんは客家の家庭出身で、高校卒業後、日本に留学。大学、大学院を卒業し、現在は日本の企業で働いている。一方で、客家人として故郷に貢献したいと常に考えていたという。

政府は現在、客家文化を新たな台湾の農村文化として発展させ、観光や関連産業の振興を図る計画を進めている。台湾の主要道路、台三線沿いで客家人が多く住む苗栗県、桃園市、新竹県、台中市が対象地域。

余さんは政府の計画を知り、資源の活用や観光PRについて自身の構想を提案。千葉県北総4都市で実践している江戸文化を活用し、地域の活性化を図った取り組みが参考にできるとしている。余さんは海外の成功例などをまとめた企画書を近々、客家委員会に提出する予定だという。

(管瑞平/編集:楊千慧)