負傷離脱中の香川、勝てばW杯出場の一戦に早くも照準 「オーストラリア戦は勝たなければ」

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7日の国際親善試合シリア代表戦で左肩関節前方脱臼

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は、7日の国際親善試合シリア戦(1-1)の前半7分に左肩を脱臼し、途中交代となった。

 試合後に病院へ搬送され、左肩関節前方脱臼と診断されていたが、18日に公式ブログを更新し、「時間がたって」とのタイトルで思いを綴っている。

 シリア戦のキックオフから7分後のことだった。香川は相手MFマハムード・アルマワスと球際で競り合う際、もつれ合ってピッチに倒れ込み、左手をついた時に左肩を痛めて苦悶の表情を浮かべた。チームスタッフが駆けつけ、ピッチサイドで応急処置を受けたものの、そのまま同10分にMF倉田秋(ガンバ大阪)との交代でピッチを後にした。



 翌日の8日に日本代表からの離脱が発表され、左腕をギプスで包んだ写真をツイッターで公開。「Refresh my mind and I’ll do my best」(心をリフレッシュし、ベストを尽くします)と英語で綴り、「切り替えて頑張ります」とハッシュタグで思いを新たにしていた。

 そのシリア戦から約10日が経ち、再び香川はブログを更新。負傷の影響でロシア・ワールドカップ(W杯)イラク戦のメンバーから外れたが、「イラクとの代表戦をホテルでテレビにて観戦しました。なかなかこうやって観ることもないので、悔しい気持ちもありましたが、こんなに緊張するものだということも感じました」と欠場の悔しさを露わにしつつ、緊迫のゲームを日本から見守っていたと明かす。

復活に向け「怪我を治さなくては…」

 イラク戦の日本は、FW本田圭佑の右CKをFW大迫勇也が頭で合わせて先制。しかし後半27分に中央突破され、DF吉田麻也とGK川島永嗣の連係ミスもあり同点弾を献上し、最終的に1-1ドローで終えた。

 現在、日本は勝ち点17で1位をキープし、サウジアラビアとオーストラリアが勝ち点16で追走。すでに3位以上を確定させている日本だが、残り2試合の結果次第では、プレーオフに回る3位転落の可能性も十分にある。8月21日に本拠地オーストラリア戦、9月5日に敵地サウジアラビア戦と上位対決が控えるなか、香川は次戦を「勝たなければいけない試合」と断言する。

「8月31日の代表戦オーストラリア戦は勝たなければいけない試合なので、そこに向けてしっかりと怪我を治さなくてはいけないなと思います。このオフを使って次への準備と、しっかりとリフレッシュする時間を持っていい時間にしたいと思います」

 香川は勝てばW杯出場が決まるオーストラリア戦に早くも照準を合わせている。今後はしばらく怪我の回復に専念することになるが、オーストラリア戦で華麗な復活を遂げ、日本を勝利へ、そしてW杯出場へと導けるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web      

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images