UNISON SQUARE GARDEN 15歳女子の作曲相談にアドバイス
UNISON SQUARE GARDENが、4月5日放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」に生出演。この日より番組内のコーナー「ユニゾンLOCKS!」もスタートしました。
第1回では、『作曲をするのですが、どうしてもコード進行が似通ってしまいます。田淵先生のように、多彩な曲調の曲たちを作りたいです。どうしたらいいですか?』という15歳の女性リスナーからの相談を取り上げ、直接電話をかけてアドバイスしました。
【リスナーに電話】
斎藤「15歳で曲を作ってるんだね。すごいね! 今まで何曲くらい作ってきたの?」
リスナー「3、4曲作って、1曲作りかけです」
斎藤「メロディーはどうやって作ってるの?」
リスナー「思い付いた曲とか鼻歌をピアノで弾いたりして、適当な感じで始まっていじって作っていきます」
田淵「ベースとかドラムはどうしてるの?」
リスナー「ベースは色んな曲を聴いてみて、“こんな動きをしてるんだな”っていうものを参考にして入れていて、ドラムはそこら辺にあるイイ感じのモノを叩いて入れています」
田淵「めちゃカッコイイ(笑)」
鈴木「例えば何を叩くの?」
リスナー「ハンドクリームを入れているケースとか、辞書とか机を叩いてます」
斎藤「前衛的!」
鈴木「じゃあ1番好きな音は? 叩いてて気持ちいいやつ」
リスナー「1番気持ちいいのは、机に付いてるライトです」
鈴木「イイね〜(笑)」
田淵「スゲェな! YouTubeでも公開できるぞ(笑)。録音はしてるの?」
リスナー「録音は、吹奏楽部の時に使っていたチューナーでしてます」
田淵「それにピアノ入れて、鼻歌入れて、ベース入れてっていうのをやっていくんだね?」
リスナー「はい!」
田淵「多才〜」
【メンバー3人で相談】
鈴木「コードの悩みについてはどう思う?」
田淵「多分なんだけど……この子、相当凄くなる気がするんだよね! 言葉が悪いけど……なんか、ネジが外れている気がしていて」
鈴木「いい意味でね」
田淵「彼女は変に道筋を教えずというか、自由にやらせたほうが育つ気がする。“コード進行が似る”っていう悩みは、だいたいの曲はだいたい同じコード進行だから大丈夫。コード進行ってホント数パターンしかないんですよ。だから僕は逆に“このコード進行で100曲作る!”っていうのも面白いかなと思います。冷静になってみると同じコード進行で全然意味合いの違うメロディーなんていくらでも書けるから。とにかく作りまくる」
斎藤「そうだね。いろいろ遊んでみて自分の引き出しに入れるといいね。いつかその引き出しを開けることになるので」
田淵「たぶん本とか読める人だろうから、コード進行表ブックみたいな物を買って、“ああ、こういうコード進行もあるんだ”って頭に入れておく。逆に言うと、だいたい同じコード進行で出来てる曲しかないから」
斎藤「でもひとつ言っておくと、“本には載ってないけど自分は好き”っていうコードも大事にしたほうがいい」
鈴木「俺は、聴いた事の無いドラムを叩きたいと思ってるんですよ。田淵から曲を貰った時に、細かい試行錯誤を黙々とするんですよ。陶芸家の人が器を触って崩してみたいに」
斎藤「職人だもんね」
鈴木「でも無駄な時間も多くて。そうやってひねって出てきたモノって、ハマらない事も結構多いんだよね。“新しい事をやりたい!”って欲が毒になっちゃって、曲のポテンシャルを下げちゃう事もある。でもそういった事も、やって学んでいく。そうすると100個のうち7、8個くらいは“ハマったなこのフレーズ、魔法が来たな”ってのが出てくる。そういうのをストックしていくうちに、今度は普通にそういうフレーズが出てくる。そんな考え方もあると思うんだよね」
【リスナーに三人三様のアドバイス】
◆田淵のアドバイス
同じコード進行になっても似てないメロディーを作る事は出来ると思うので、その引き出しを増やすために他人の曲をいっぱい聴いたり、鼻歌で1音だけ変えてみるとか試行錯誤すると、“同じコード進行でもこんなに色んなメロディーが書けるんだ”って気づくと思う。1個壁を越えると相当楽になる気がします。
僕は、同じようなコード進行で、同じような曲をたくさん作ってるんだけど、その中で違う曲に聴こえる工夫をする事に関しては、僕は才能があると思っています。その域まで来るとキミは壁を越えられると思う。なので『同じコード進行で100曲作る』っていうのはどうでしょうかね?
◆斎藤のアドバイス
正直、『気にすることないんじゃないかな』。だってその曲って“これが自分の全てです!”ってわけでもなく、また次にも曲を作れるわけだよね。その曲はその曲で完結して、また次の曲として全く違う新しい気持ちで臨めばいいと思うし。それが前の曲と比べてどうかは、まだ考える必要は無いんじゃないかなと思います。
◆鈴木のアドバイス
ちょっと遠回りですけど、『自分と向き合って、自分で生み出していく』。すごい失敗をして、その中のひとつまみの成功を砂金堀りのように探していく作業。その金がどんどん集まってきた時に、のべ棒になり、宮殿になりと、どんどん大きくなっていくんじゃないかな。
鈴木「どうですか?」
リスナー「ありがとうございます。同じコードを使っちゃうので、そこから少しいじっていって曲調を変えてみたり、色んな新しい事を発見して、今までのコードも使っていって、新しい曲もいっぱい作っていきたいと思います!」
鈴木「これはベストな回答だね」
斎藤「3人、誰も傷付けない!」
田淵「(笑)。キミは自由にやったほうがいいと思う!」
<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:
月〜木曜 22:00〜23:55
金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/
<今後の予定>
4/10(月) ヤバイTシャツ屋さんが生出演
4/11(火) Base Ball Bearが生出演
4/13(木) 9mm Parabellum Bullet「ガラスの街のアリス」初オンエア
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この記事の放送回を『radikoタイムフリー』で聴くことができます(1週間限定)。
(スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ http://www.tfm.co.jp/timefree_pr/)
■番組聴取は【コチラから http://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20170405220000】(無料)
聴取期限 2017年4月13日 AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
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第1回では、『作曲をするのですが、どうしてもコード進行が似通ってしまいます。田淵先生のように、多彩な曲調の曲たちを作りたいです。どうしたらいいですか?』という15歳の女性リスナーからの相談を取り上げ、直接電話をかけてアドバイスしました。
【リスナーに電話】
斎藤「15歳で曲を作ってるんだね。すごいね! 今まで何曲くらい作ってきたの?」
リスナー「3、4曲作って、1曲作りかけです」
斎藤「メロディーはどうやって作ってるの?」
リスナー「思い付いた曲とか鼻歌をピアノで弾いたりして、適当な感じで始まっていじって作っていきます」
田淵「ベースとかドラムはどうしてるの?」
リスナー「ベースは色んな曲を聴いてみて、“こんな動きをしてるんだな”っていうものを参考にして入れていて、ドラムはそこら辺にあるイイ感じのモノを叩いて入れています」
田淵「めちゃカッコイイ(笑)」
鈴木「例えば何を叩くの?」
リスナー「ハンドクリームを入れているケースとか、辞書とか机を叩いてます」
斎藤「前衛的!」
鈴木「じゃあ1番好きな音は? 叩いてて気持ちいいやつ」
リスナー「1番気持ちいいのは、机に付いてるライトです」
鈴木「イイね〜(笑)」
田淵「スゲェな! YouTubeでも公開できるぞ(笑)。録音はしてるの?」
リスナー「録音は、吹奏楽部の時に使っていたチューナーでしてます」
田淵「それにピアノ入れて、鼻歌入れて、ベース入れてっていうのをやっていくんだね?」
リスナー「はい!」
田淵「多才〜」
【メンバー3人で相談】
鈴木「コードの悩みについてはどう思う?」
田淵「多分なんだけど……この子、相当凄くなる気がするんだよね! 言葉が悪いけど……なんか、ネジが外れている気がしていて」
鈴木「いい意味でね」
田淵「彼女は変に道筋を教えずというか、自由にやらせたほうが育つ気がする。“コード進行が似る”っていう悩みは、だいたいの曲はだいたい同じコード進行だから大丈夫。コード進行ってホント数パターンしかないんですよ。だから僕は逆に“このコード進行で100曲作る!”っていうのも面白いかなと思います。冷静になってみると同じコード進行で全然意味合いの違うメロディーなんていくらでも書けるから。とにかく作りまくる」
斎藤「そうだね。いろいろ遊んでみて自分の引き出しに入れるといいね。いつかその引き出しを開けることになるので」
田淵「たぶん本とか読める人だろうから、コード進行表ブックみたいな物を買って、“ああ、こういうコード進行もあるんだ”って頭に入れておく。逆に言うと、だいたい同じコード進行で出来てる曲しかないから」
斎藤「でもひとつ言っておくと、“本には載ってないけど自分は好き”っていうコードも大事にしたほうがいい」
鈴木「俺は、聴いた事の無いドラムを叩きたいと思ってるんですよ。田淵から曲を貰った時に、細かい試行錯誤を黙々とするんですよ。陶芸家の人が器を触って崩してみたいに」
斎藤「職人だもんね」
鈴木「でも無駄な時間も多くて。そうやってひねって出てきたモノって、ハマらない事も結構多いんだよね。“新しい事をやりたい!”って欲が毒になっちゃって、曲のポテンシャルを下げちゃう事もある。でもそういった事も、やって学んでいく。そうすると100個のうち7、8個くらいは“ハマったなこのフレーズ、魔法が来たな”ってのが出てくる。そういうのをストックしていくうちに、今度は普通にそういうフレーズが出てくる。そんな考え方もあると思うんだよね」
【リスナーに三人三様のアドバイス】
◆田淵のアドバイス
同じコード進行になっても似てないメロディーを作る事は出来ると思うので、その引き出しを増やすために他人の曲をいっぱい聴いたり、鼻歌で1音だけ変えてみるとか試行錯誤すると、“同じコード進行でもこんなに色んなメロディーが書けるんだ”って気づくと思う。1個壁を越えると相当楽になる気がします。
僕は、同じようなコード進行で、同じような曲をたくさん作ってるんだけど、その中で違う曲に聴こえる工夫をする事に関しては、僕は才能があると思っています。その域まで来るとキミは壁を越えられると思う。なので『同じコード進行で100曲作る』っていうのはどうでしょうかね?
◆斎藤のアドバイス
正直、『気にすることないんじゃないかな』。だってその曲って“これが自分の全てです!”ってわけでもなく、また次にも曲を作れるわけだよね。その曲はその曲で完結して、また次の曲として全く違う新しい気持ちで臨めばいいと思うし。それが前の曲と比べてどうかは、まだ考える必要は無いんじゃないかなと思います。
◆鈴木のアドバイス
ちょっと遠回りですけど、『自分と向き合って、自分で生み出していく』。すごい失敗をして、その中のひとつまみの成功を砂金堀りのように探していく作業。その金がどんどん集まってきた時に、のべ棒になり、宮殿になりと、どんどん大きくなっていくんじゃないかな。
鈴木「どうですか?」
リスナー「ありがとうございます。同じコードを使っちゃうので、そこから少しいじっていって曲調を変えてみたり、色んな新しい事を発見して、今までのコードも使っていって、新しい曲もいっぱい作っていきたいと思います!」
鈴木「これはベストな回答だね」
斎藤「3人、誰も傷付けない!」
田淵「(笑)。キミは自由にやったほうがいいと思う!」
UNISON SQUARE GARDENは、SCHOOL OF LOCK! の「鍵のスクール・ドクター」です!
<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:
月〜木曜 22:00〜23:55
金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/
<今後の予定>
4/10(月) ヤバイTシャツ屋さんが生出演
4/11(火) Base Ball Bearが生出演
4/13(木) 9mm Parabellum Bullet「ガラスの街のアリス」初オンエア
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聴取期限 2017年4月13日 AM 4:59 まで
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