北朝鮮は5日、弾道ミサイルの発射実験を行った=(聯合ニュースTV)

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【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は、欧州連合(EU)が6日(現地時間)に北朝鮮に対する独自制裁を発表したことについて「北が無謀な挑発を続けることに対し、EUの断固とした警告のメッセージを行動で示した」と評価した。

 同当局者はEUのこのような動きを、北朝鮮の資金源を断つという側面から重要な進展と評価すると述べた。特に、北朝鮮政権の化学兵器(神経剤VX)を使用した金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺、偽装情報技術(IT)専門家の海外派遣やハッキングなどを通じた制裁回避、新たな資金源確保の企図などを勘案すると、EUの今回の制裁措置に北朝鮮の化学産業やコンピューター分野のサービス提供禁止が含まれたことは特別に意味があるとの見方を示した。 
 また、「EUは北が外交的孤立からの脱皮に向け力を入れている代表的な地域で、今回のEUの強力な独自制裁は、国際社会において代表的な規範破壊者の烙印(らくいん)を押された北に対するもう一つの厳重な警告だ」と述べた。
 続けて、「(韓国)政府は、北が核・ミサイル開発を放棄せず挑発を続ける限りEUはもちろん国際社会全体がさらに強力な制裁、圧力措置を取れるよう緊密に連携していく」と話した。
 EUは6日発表した北朝鮮に対する独自制裁案を通じて、北朝鮮への投資禁止対象を核・弾道ミサイル関連事業だけでなく、従来型の兵器関連事業や金属工学、金属細工、航空宇宙分野などに拡大した。
 また、サービス提供禁止対象も広げ、コンピューターサービスや鉱業・化学物製造業・精錬業と関連するサービスの北朝鮮人や団体への提供を禁止した。
ynhrm@yna.co.kr