いよいよ新学期。進学、進級した10代たちは、今、何を不安に感じているでしょうか?

10代向けのラジオ番組、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では4月4日、パーソナリティのとーやま校長とあしざわ教頭が、新学期を不安に感じるリスナーの話を聞いていきました。その中から、高2で新しいクラスになった際、高1のある出来事がバラされるかと心配している16歳の女子リスナーとのやり取りを紹介します。



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とーやま校長「今、何が不安なの?」

リスナー「自分がツイッターの裏アカウントで悪口を書いてしまったことを、新しいクラスの人にバラされてしまうかどうかが、不安です」

とーやま校長「自分のツイッターのアカウントとは別に、裏のアカウントも持ってたんだな? 本当のアカウントでは普通のことを書くけど、裏のアカウントでは普段は言えないようなこと……悪口を言っていたんだね?」

リスナー「はい。授業がうるさくて、先生にも何回も言ってるのに、先生が注意しても直らなくて、それがつらすぎてツイッターで呟いてしまいました」

とーやま校長「それを何で裏アカでやっちゃったの?」

リスナー「周りに言える環境ではなかったんです。友達に話したいなと思っていたんですけど、それを話したら離れていっちゃうんじゃないかっていう不安もあったし、学校自体、先生に言っても改善されなかったし」

とーやま校長「イライラしてどこかにぶつけたくて、裏アカで言ってたのか。誰かを攻撃する内容ではないんだね」

リスナー「そうですね」

とーやま校長「それがバラされるってどういうこと?」

リスナー「クラスの男子にその裏アカが見つかってしまったんです。裏アカには鍵をかけてたんですけど、その見つけた人がツイッターの神みたいな感じで……」

とーやま校長「ツイッターの神!?(笑)。その子が潜り込んで来たんだ?」

リスナー「はい。それでバレて、次の日に学校に行ったらみんなそのことを話していたので、“あ、やらかしたな”と思いました」

とーやま校長「神、結構口が軽いんだな……。これは、やっちゃったね。どういう感情?」

リスナー「次の日に学校に行った時、“自分は大変なことをしちゃったから、もうこのアカウントは削除しよう”と思って削除したんです。でも学校行っても、今までそれなりに女子とは話していたんですけど、あんまり話しかけられなくなったりしました」

とーやま校長「“あの子、陰で言ってるじゃん”ってなったらそうだよな」

リスナー「授業中に裏アカのユーザー名を言ってきたりして……」

とーやま校長「ちょっとネチネチやられたんだな」

リスナー「はい」



とーやま校長「それで同じクラスだったヤツらは、知ってしまってるんだね。さらに高2で新しいクラスになるけど、知られたら不安ってことだね」

リスナー「バラされるとは思っているんですけど、バレて友達が作れないきっかけになったり、学校に行くのが怖くなっちゃうかもしれなくてすごく不安です」

とーやま校長「そうか。裏アカがバレたっていうのはカッコよくないし、もう言ってしまったっていう事実は変えられないよね。今後たぶん“神”は、みんなに言うだろ? 俺としては“言ってない”ってごまかすより、『ゴメン、言った!』って、受け入れることもでかいと思う」

リスナー「はい」

とーやま校長「クラスをよくしたいっていう思いがあってのことだから、悪いことじゃないよね?」

リスナー「先生に相談したけど変えてくれなかったから呟いたのであって、このクラスを崩壊させたいとかではないんです。みんなが変わってほしいって思ったからです。友達には話したんですけど、“気持ちはわかる”って言ってもらって、共感してくれる子もいました」

あしざわ教頭「でも本当に変えたいんだったら、本アカで言えば良かったんじゃないかな。裏で言うのは愚痴っぽくて、潔くない感じで言ってしまってるなって印象を受けるけどね」

とーやま校長「なぜ裏アカで言ってしまったのかは、理由があるわけじゃん。そこを共有してくれる仲間がいてくれてよかったね」

リスナー「わかってくれた人が一人でもいたからよかったです。バラした人はその思いを知らないから、みんなにバラまいたんだと思うんです」

あしざわ教頭「願わくばだけど、そのバラしたヤツにも、“うるさかった”ってことがちゃんと伝わったらいいと思う。遠回しに伝わってる気がするんだよね」

とーやま校長「結構攻めだけど、例えば、そこまでの経緯とか裏アカで書いた時のこととかを、本アカに書いて気持ちを伝えてみるのはどう?」



あしざわ教頭「どうだろうなぁ。嫌な上げ足の取り方をされて変な広がり方をするかも。そもそもネットで言うと、『誰かの悪口を言った』→『擁護する』→『誰かの悪口を言った』→っていう流れになりそう。ネットでは伝えるのが難しいし大変なことだと思う。それだけの強い思いがあるんだったら、それこそ口で伝えるのはダメなのかな?」

とーやま校長「“確かに、裏アカというものに書きました。直接言っていないからよくないやり方だったかもしれないけれども、思っていることがあるからこういうふうに言いました”っていう真実を伝えていくのは難しい?」

リスナー「新しいクラスで裏アカをやってたと言われたら、たぶん自分の中で“ヤバい言われた。怖い、どうしよう”って感じにはなると思うんですよ。実は変わってほしかったって思いもあって書いたということを言わなきゃいけない気持ちもあるけど、本当にそいつが怖いんです。その人はクラスの中心でもあるし、それを直接言ったら、多分その人は変にバラしたりもするし、余計に炎上したりもすると思います。だから自分的には言いたくないし、もし言われても“言われました”っていう感じを持たせて接していきたいなって思っています」

とーやま校長「でも、“こういう思いだったんだよ”っていうのを、ちゃんと伝えたいなぁ」

あしざわ教頭「言い方ひとつで伝わることもある気がするけどね」

とーやま校長「キャラもあるよね。もし俺だったら、全員に聞こえるように『ゴメン。俺ダサいことしました!』って言う。怖いけど、それ一発で済むんであれば気は楽になると思うから。今後引きずりたくないとか、立ち向かわなければいけない時には、勇気を使わなければいけないこともあるんじゃないかな」

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今回の放送は、ここで時間切れになってしまいました。

<番組概要>

番組名:SCHOOL OF LOCK!

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット

放送日時:

月〜木曜 22:00〜23:55

金曜 22:00〜22:55

番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

<今後の予定>

4/5(水) UNISON SQUARE GARDENが生出演

4/10(月) ヤバイTシャツ屋さんが生出演

4/11(火) Base Ball Bearが生出演



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聴取期限 2017年4月12日 AM 4:59 まで

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