チャイナミランは実現せず? 期限内の1億ユーロの保証金支払われずにこのまま破談か…

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▽中国の企業グループ、『シノ・ヨーロッパ・スポーツ』によるミランの買収は、このまま破談に終わる可能性が高いのかもしれない。イタリア『メディアセット・プレミアム』が報じている。

▽ここ数年、幾度となくクラブ売却の噂が挙がっていたミランは、昨年8月に『シノ・ヨーロッパ・スポーツ』と、株式の99.93パーセントを5億2000万ユーロ(約620億円)で売却することで合意に至っていた。

▽だが、昨年12月にクラブ売却が完了予定だった中、『シノ・ヨーロッパ・スポーツ』は中国国外への資金の持ち出す際に、中国当局の許可が必要になるとの理由で手続きが間に合わず、クラブ買収の延期を決断。その後、『シノ・ヨーロッパ・スポーツ』は1億ユーロ(約120億円)の保証金を支払うことで、3月初めまでに売却期限の延期を行っていたが、先日の交渉で買収に必要な残りの4億2000万ユーロ(約500億円)を支払うことができなかった。

▽そのため、『シノ・ヨーロッパ・スポーツ』は今月10日に再び1億ユーロの保証金を支払うことで、さらに期限を1カ月間延長する提案を行い、ミランの親会社にあたる『フィニンヴェスト』と合意に達していた。

▽だが、『メディアセット・プレミアム』の伝えるところによれば、20日に振り込まれる予定だった1億ユーロが、同日夜の時点でも確認されていないという。また、ミランは、一部で資金が尽きたとも噂される『シノ・ヨーロッパ・スポーツ』から今週中に1億ユーロが送金されなければ、クラブ買収交渉を中止にする考えを持っているようだ。