中華民国対外貿易発展協会提供

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(台北 13日 中央社)千葉県の幕張メッセで今月7日〜10日に開催された国際食品・飲料展「フーデックスジャパン2017」。会期中に台湾パビリオンを訪れた人は4673人に上り、商機はおよそ6248万米ドル(約71億6000万円)規模に達した。一部の出展業者は、すでに来年の再出展に期待を寄せている。

高品質のニンジンを手掛ける「東勢活力果菜」は、独自の商品開発で日本への輸出を年々拡大。今年は大手スーパーと取引のある企業から注文があったという。

また、抗酸化作用があるとされるウコンやサツマイモにも注目が集まり、関連企業の担当者は、日本各地から新規バイヤーが商談に駆けつけたと振り返る。茶葉を販売する「華剛茶葉」も今年は特に満足できる結果だったと話した。

ギフトやお茶産業に注力した新北市は、パイナップルケーキやエッグロール、文山包種茶、東方美人茶、凍頂烏龍茶などをアピール。葉恵青副市長は、同市の特色あるギフトとお茶を世界に知ってもらいたいとし、今後も国際的な協力の機会を探し、海外進出を推進すると語った。

中華民国対外貿易発展協会では8日にハタやティラピア(台湾鯛)、ウナギなどをテーマにしたシンポジウムを開催。試食の時間も設けたところ盛況となり、台湾食品の潜在力を見せ付けた。

同協会は「日本は台湾の最も重要な貿易相手の一つ」とする。今回訪日した黄志芳董事長(会長)は、日本の銀行と第三国への日台共同投資について意見交換を行なったとし、東南アジアやインド市場への進出での協力強化につながればと語ったという。

(編集:齊藤啓介)