「HUNTER×HUNTER」33巻発売から9ヵ月…34巻はいつ発売するのか!

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昨年6月3日に発売されたHUNTER×HUNTER33巻。書店に貼られた販促ポスターには

中学生になった人も
高校生になった人も
大学生になった人も
社会人になった人も
みんなお待たせッ!

とあった。前巻から3年と半年ぶりの発売。1998年から連載がスタートしたこのマンガも、初期から追いかけている読者たちはみんな社会人になっている年齢である(98年に小学一年生だったとしても25歳)。

33巻はこんな話



暗黒大陸への渡航準備を進める十二支んとビヨンド一味。パリストンとジンは十二支んを脱退して、新たにビヨンド一味に。組織内でジンに敵対心を持つメンバーが多くいたが、あっという間に打ち解けていくところに主人公補正を感じる。ゴンが33巻では6ページしか出ていないので、現時点での暗黒大陸編の主人公はジンである。

一方、十二支んで抜けた穴はレオリオとクラピカが補充された。

騒がしいな

クラピカはこの巻で久しぶりにしゃべる。グリードアイランド編でキルアが電話した時以来のセリフである。十二支んに入ってスパイのあぶり出しに貢献し、昔のような頭脳明晰ぶりを見せていた。パリストンが「ボクの替わりに十二支んに入った人物が相当優秀らしい」とクラピカの有能ぶりを認めている。
選挙編で殴ってきたレオリオを「伸び代がデカい」と評価していたジンは、彼の能力を模倣しながら戦い、敵を撃破。ここまで明確なバトルシーンの描かれなかったレオリオが、ひょっとしたら強いのかもしれないと思わせてくれる場面も出てくる。

34巻はこんな話が収録される


34巻の前半はヒソカVSクロロの天空闘技場でのバトル。
戦闘中に性的快感を求めるヒソカ。思えば、作中で絶頂しているシーンは少なく、いつも寸止めで興を削がれることが多かった。ネテロに構ってもらえなかったり、クロロとのタイマンができなくなったり、アルカ殺害計画の途中に描いた野望が夢物語に終わったり。長い間待ちわびていた、ヒソカにとっての念願のデート(決闘)である。
クロロは、他人の能力を本に収めて自在に使用することができる『盗賊の極意(スキルハンター)』を改良。栞を挟んで同時に複数の能力を使用できるようになった。
かつてゴンに「なんで簡単に人を殺せるの?」と聞かれ「関係ないからじゃないか?」と答えていた。バトル中に殺した観客やレフェリーを人形にしてヒソカと戦う。
後半は暗黒大陸を目指す巨大輸送船B・W号が舞台。守護霊獣が孵化するところまでが連載されるはず。

34巻の発売はいつになるのか


昨年、HUNTER×HUNTERが連載されたのは11週間。そのうちの1話が33巻に掲載されているので、未掲載分は10話貯まっている。最近のジャンプの単行本は10話ずつの収録なので、いつでも単行本化できる状態だ。しかし、単行本化リーチでありながら、昨年34巻が発売されることはなかった。冨樫が再び復活を遂げたとき、34巻が発売されるんだろう。たぶんヒソカが表紙で。
(山川悠)

参考→『HUNTER×HUNTER』再開を待ちながら1巻から読んでみる