助演男優賞に輝いた『ムーンライト』のマハーシャラ・アリ
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 現地時間26日、第89回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、映画『ムーンライト』のマハーシャラ・アリが助演男優賞に輝いた。43歳のマハーシャラは、これがオスカー初ノミネートにして初受賞となった。

 2年連続で俳優部門にノミネートされたのが白人だけだったとして“白すぎるオスカー”と波紋を呼んだ昨年のアカデミー賞。黒人俳優の助演男優賞受賞は、第77回のモーガン・フリーマン(『ミリオンダラー・ベイビー』)以来12年ぶりとなった。

 『ムーンライト』(バリー・ジェンキンズ監督)は過酷な環境で生まれ育ったゲイの黒人少年の成長を三つの時代にわけて描いたドラマで、マハーシャラが務めたのは、主人公の薬物依存症の母親に代わって何かと彼を気に掛けるドラッグディーラー役。男らしさを体現したかのような役でありながら、内に抱えた優しさやふとした瞬間に見せる繊細な表情が光っており、前哨戦でも独走状態だった。(編集部・市川遥)

映画『ムーンライト』は4月28日よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国公開