「ALL STAR HACK」

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博報堂アイ・スタジオはIT系企業の先端技術の活用に挑戦し続けている。

技術とクリエイティブ発想の融合は、計測器類のタニタや靴製造のコンバースとの共同制作で形となって実を結び始めている。

コンバースの「ALL STAR」に付属されたのは「スピーカー」

博報堂アイ・スタジオとタニタは16年12月、筋肉や脂肪などを構成する体組成を「3D(3次元)エレメント(元素)」モデルに変換し、動的に表現するデジタルコンテンツ「TANITA Body Composition in 3D Element(3D Element)」を共同開発した。センサー部の体組成計「MC-980U Plus」で計測すると、得られたデータから生成される「3Dエレメント」が、モニターに表示される。

タニタによると、「『3D Element』は、体組成計測の中核技術であるアルゴリズムを活用し、多くの人が自分のからだについて興味や関心を持てるようにすることを目的に開発しました」。「基礎代謝量」「筋肉量」「内臓脂肪レベル」「ボディーバランス」の4つでエレメントの色や形、動きに変化を加える仕掛けが、「Enjoy Your Body(からだを楽しもう)」というコンセプトを具現化している。

博報堂アイ・スタジオは16年12月、コンバースとも、革新的なプロトタイプを共同制作した。コンバースの「ALL STAR」シリーズが17年、生誕100周年となるのを記念して作られた「ALL STAR 100」の進化形、「ALL STAR HACK」だ。靴の接地面にスピーカーが付属している「ALL STAR 100 SPEAKER」、九九を聞き取ると靴の側部に答えを表示する「ALL STAR 100 AI」、靴の中敷きを指で押すと言葉を発する「ALL STAR 100 SHIATSU」の3種がある。

生活課題と最先端技術が組み合わさって生まれたという点では、いずれも同じ。博報堂アイ・スタジオによると、世の中にあふれる課題やインサイトを理解し、クリエイティブとテクノロジーを組み合わせることで、今後も多くの企業をサポートしていくという。