再結成はない?中居正広が”SMAP解散ネタ”を連発する真意

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「前へ。」「世界は広い。」「よろしく自分。」「言わせとけ。」「あたらしくいこう」。これらは、渋谷地下通路に展開していた「KIRIN 氷結」の5連ビジュアルポスターのキャッチコピーだ。イメージキャラクターは、元SMAP中居正広(44)である。

 CMにも出演しており、「あたらしくいこう」と本人が発するシーンは、SMAP解散後、初となる個人でのCM仕事で披露した。新しい活動への中居の決意と重なって見えるのも、狙ってのことだろう。

 思えば、中居は他のメンバーに比べて、SMAP解散をネタにすることが多い。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の新春スペシャル、『中居正広VS芸能人50人!世代別クイズバトル ジェネレーションチャンプ』(テレビ朝日系)、自身のレギュラー番組などで、

「これから頑張っていかないといけない」
「今、大変な時期だから」

 と解散を想起させる発言をしてきた。解散を共演者にいじらせることさえあるのだ。

 関係者によれば、これは中居からのファンに向けたメッセージでもあるという。

SMAP再結成の声をシャットアウト

 ジャニーズに詳しい芸能関係者が語る。

SMAPファンの中には、再結成を願う声が少なくありません。先日、元チーフマネジャーの飯島三智氏(58)が中国資本の新会社の代表取締役に就任したことで、その会社が『SMAP買い戻し』を計画しているというウワサもあります。しかし木村拓哉(44)がジャニーズに残る決断をした今、SMAP5人での再結成はありえない。他4人でグループ活動をするにしても、“SMAP”の影がついて回るとやりづらい。ファンがSMAPの再結成を求めているうちは、個人になっても活動の幅が狭まってしまう。だから、解散をネタにすることで『SMAPはもう終わった』と“区切り”を印象付けているのでしょう」

 そしてそれは、ジャニーズ事務所退社・独立に向けた一歩だと、関係者は続ける。

「今まではSMAPというグループの1人であったけれど、これからは個人。独立も、中居は1人の意思ですることができます。解散ネタは、ファンや世間にSMAP中居ではなく、中居正広個人を応援してほしい、という決意の表れですよ」

 SMAP解散で揺れた2016年。いまだ信じられないファンも多い中、中居は新しい自分の活動を見据えて、芸能界を立ち回っている。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。