地域ブランドの研究などを行う「ブランド総合研究所」が、2016年の市区町村と都道府県それぞれの“魅力度ランキング”を発表し、最も魅力のある市が函館であることがわかった。SNSなどのネット上では、さまざまな地域の住民から悲喜こもごもの声が上がっている。

出典画像:*Yaco* / 時計台 (from Flickr, CC BY 2.0) ※画像はイメージです

 

魅力度ランキングに地元は大注目!

函館市が最も魅力のある市に輝いたのはなんと3年連続で4度目となる。そして2位には、昨年3位だった京都市、3位には昨年から1ランク落とした札幌市がランクイン。4位には小樽市、5位に横浜市とつづいている。

 

また、都道府県ランキングでは市区町村ランキングでも上位に多くの市が入っている北海道が8年連続の首位に。2位から4位は昨年とランキングが変わらず2位京都府、3位東京都、4位沖縄県と並び、5位には神奈川県がつけた。

 

この結果に、ネット上では地域住民から大反響が。「やっぱり京都市は強い、出身者として誇らしいね」といった声や、「奈良が大阪に勝ってる! これは無性に嬉しいwww」「わが石川県が9位に! やっぱり10位圏内ってのは嬉しいもんだね」と、喜びの声も多く上がっている。一方で昨年に引き続き47都道府県で47位の茨城県からは「またかい、もう慣れたけど」「下位争いしてる群馬、栃木に不思議な親近感を感じる」といった声が。

 

侮れないイベントや交通機関の影響

今回のランキングで特徴的だったのは、北海道新幹線の開業や伊勢志摩サミットといったイベントによって順位が変動したこと。北海道新幹線は、2016年3月に新青森駅・新函館北斗駅間で開業し、青森市や北斗市の魅力度ランキングが上昇。やはり新しい新幹線を使って観光に訪れた人や、これから行ってみたいと思っている人が多かったようだ。

 

さらに、2016年5月に開かれた伊勢志摩サミットの影響もあったのか、伊勢市は「魅力度ランキング」と同時に公開されている“観光意欲度”が上昇。2006年の調査開始以来、初めて10位圏内にランクインした。これには「やっぱりでかい交通機関ができるって大きいよね」「サミットは影響力強いでしょうね」と納得の声が。

 

また、昨年11位から9位にランクアップした石川県は魅力度、観光意欲度ともに順位が上昇。魅力度9位は過去最高の結果だ。同県でも特に金沢市は観光意欲度が7位から3位へと大幅なジャンプアップを見せ、過去最高位を獲得している。

 

これには「確かに金沢は北陸新幹線開業したから観光したいんだよね」「旅番組でよく取り上げられるようになったから気になってる」と、やはり2015年の北陸新幹線の金沢までの開業が大きく貢献しているようだ。今回で11回目となる同ランキング、観光名所として変わらず強い地域はあるものの、イベントや交通機関の開通などの影響も侮れない。いまはランキング下位の地域でも今後のランクアップのに期待できるかも?