乾燥に負けない肌に!OVER30のための保湿3ステップ

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10代・20代は新陳代謝も良く、一晩寝なかったぐらいでは特に何もしなくてもキレイな肌でいられましたが、30代になると寝不足が体にこたえたり、肌にも影響が出始め、「何か変だな……」と感じてきます。

そこで、年齢によって弱ってくる肌の機能を、多少のことではくじけない強い肌にしていくことが大切になります。

30代で感じ始めるのが、“乾燥”。これは“初期老化”の始まりのサインです。そして冬になるとプラス顔も体もカサカサになる傾向に……。

そこで今回は美容業界で長年活躍している筆者が、30代を境目に変化する肌に必要なケア方法をお伝えします。

■30代からの肌の乾燥ケア

「最近、いくら化粧水をつけても肌がカサカサなんです……。」こんな声をよく聞きます。年齢を聞いてみると、やはり30代!

30代になると乾燥のほかにも、日焼けの後もなかなか戻らなかったり、シミやしわ・くすみも目立つようになってきます。

10代・20代は少しくらいの日焼けやスキンケアをさぼっても、すぐに戻っていたのではないでしょうか?

しかし紫外線のダメージは蓄積されているので、うっかりしていると3年後・5年後にツケがが回ってきますので、この機会にスキンケアを見直してみて下さい。ポイントは“巡らせる”、”潤わせる”、”とどめる”の3つ!

(1)巡らせる

まず30代になると新陳代謝が悪くなってきます。さらに冬になると、ますます代謝が悪くなってしまいます。代謝をアップするには、“血液を巡らせること”が大事。

全身に血液を巡らせる方法として1番簡単にできることは、お風呂に入ることです。シャワーだけでなく、ぬるめのお湯(40℃くらい)にゆっくりつかる。こうすることで副交感神経の働きが高まるので、酸素と栄養が全身の細胞に行きわたり代謝がアップします。

顔を重点的に代謝アップさせたい場合はマッサージ・ツボ押し・ホットタオルなどが効果的ですよ。

(2)潤わせる

保湿のキモとなるのが“うるおい”です。

一般的に皮膚のうるおい(水分量)は3つの保湿因子(皮脂・NMF・細胞間脂質)により一定に保たれていますが、先ほど話したように冬になると新陳代謝が悪くなり、また年齢が増すことが原因で保湿因子も減ってしまい、肌が乾燥してきます。

そこで、“ブースター”(導入美容液・導入化粧水・オイル)をプラスすることをおススメします。通常、美容液などは化粧水のあとに使いますが、このブースターは洗顔後すぐに使います。ブースターには肌を整えたり、柔らかくする働きがあり、化粧水や美容液などがなじみやすく効果が期待できるので、肌のうるおいを保つのにはピッタリなのです。

(3)とどめる

最後に、いかにうるおいを肌にとどめるかが問題になってきます。うるおいをとどめるためには、保湿力の強い成分が入った乳液やクリームを使うことが大切。肌に入った水分を逃がさないためには、皮脂膜に近いスクワラン、ホホバ油やワセリンなど、またNMFやアミノ酸・細胞間脂質の成分に近いセラミドなどの保湿成分や油分がバランスよく入った化粧品で、とどめるケアすることをおススメします。

30代の肌には、ちょっとプラスのスキンケアが必要になってきます。肌の乾燥は老化の元になりますし、肌のバリア機能も定価にもつながるので、ちょっとした刺激でもダメージが大きくなります。

また冬は室内の空気が乾燥していると肌にも影響を与えますので、加湿器の使用もおススメです。食事や生活リズムなど規則正しくし、肌のこと身体のことも今からしっかりケアして、美肌作りをしていきましょう。

【筆者略歴】

※ a.kumi ・・・長年美容業界で携えた知識と技術で、年齢と抗うことより心身共に美しく年を重ねる提案を発信している。

【画像】

※ Voyagerix / shutterstock