メイクレスが今っぽい!ガッキー級ピュアフェイスの作りかた

写真拡大

ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でのリアリティのある清潔感と柔らかなピュアフェイスは、見た目の美しさだけでなく、触れたくなるような魅力を感じさせますね。

ドラマで主婦としての務めをこなすガッキーは、ナチュラルな服装に合わせてメイクもヘアもかなり“メイクレス”。メイクをしないわけではなく、究極にリアルな自分を表現するためのメイクをしています。

そこで今回はヘアメイクアップアーティストの筆者が、ガッキー級のピュアフェイスを作る簡単“メイクレス”メイクをお伝えします!

■生肌感は出さないベースメイク

ナチュラルと言えばベースメイクは薄く、コンシーラーとフェイスパウダーだけで仕上げる、という印象がある方も多いのではないでしょうか?

ここでのおすすめは、きちんとファンデーションを塗ること。ピュアフェイスは、生肌感のないベースメイクを目指します。ただ、いつも使っているファンデーションそのままではなく、手持ちの乳液を1滴混ぜて使うのがポイント。

いつも使っているリキッドファンデーションに乳液を混ぜると、保湿効果がアップするのと同時に肌に1枚薄いベールがかかったような軽い質感のオリジナルファンデーションに変化。

これをファンデーションブラシで塗り広げて。この後、どうしても隠したいのに隠れない部分があればコンシーラーを使うのがおすすめ。

“メイクレス”のベースメイクは完璧に色ムラを隠しきらなくてもOK。手抜きに見えてしまう生肌感は出さずに、無理をして作りこんだように見せないベースメイクに仕上げましょう。

■毛長パフでフォギー肌

ガッキー風ピュアフェイスは、ナチュラルメイクでありがちなツヤ肌ではありません。見た目の質感は、自然でさわやかなセミマット。かつ、表面に産毛立ったようなふわふわなナチュラル肌。

このふわふわナチュラル肌を目指すには、毛足の長いパウダーパフを使いましょう。二つ折りにして、肌の上をすべるようにパウダーをのせる。決して、ポンポンとパフを押し付けることがないように。

毛足が長いパフは、パウダーがぺったりと面で付くことがなく、粒子が立体的に肌に乗るのが特徴。パウダーブラシでフェイスパウダーをのせるより、しっとりと肌にパウダーがのります。

これで、桃の表面のようなピュアで柔らかな肌が手に入りますよ。

■意外と使えるクリアマスカラ

ナチュラルメイクを意識したとき、アイブロウはどうしていますか? このポイントを間違えると、野暮ったいメイクになってしまいます。

眉毛1本1本の毛流れに注目。これが実はとっても重要です! 眉頭付近は下から上へ、眉山より外側は斜め下へ。その中間はその2点をつなぐように下から斜め外側へ流れています。

眉を太くしようと眉毛を伸ばしたとき、下向きがちなその毛流れを、もともとの向きに整えてあげることで、一気に目元が垢ぬけます。

使ってほしいのは、クリアタイプのマスカラ。まつ毛に使うものでもちろんOK。付けすぎると眉毛自体がテカるので、1度ティッシュオフしてから毛流れの通りに軽くなぞってあげましょう。

自然だけど洗練された印象の目元に変化します。毛が足りない部分だけ眉毛を書き足せば、アイブロウメイクは完璧。

■隠しアイライン

顔全体を力の抜けたピュアフェイスに仕上げて、ポイントメイクまでフワッとさせると、全体にぼやけた印象が強くなってしまいます。目元だけは、コントラストを付けて生き生きとさせるのがマスト。

ただ、“アイラインを描いています感”は絶対NG。リキッドのアイライナーを使って、まつ毛の付け根にアイライナーの先端で点を描いてつないでいきます。そしてまぶたをググッとめくりあげ、目頭の内側の粘膜に“隠しアイライン”を入れます。入れる幅は、目頭からまつ毛が生え始めるあたりまでの5mm〜10mm程度でOK。

この“隠しアイライン”を入れることで、アイラインをしっかり入れているようには見えないのに目のフレームがくっきりと生き生きとして見え、美しい目元に。

地味な作業ですが、効果は絶大です!

いかがでしたか? ここまでのステップに、プラスほんのり血色程度のチークで完成。ちょっとずついろいろと仕込んでいくだけで、手抜きにならないガッキー並みのピュアフェイスに仕上がりますよ。

【筆者略歴】

※ 川上絵理 ・・・ ヘアメイクとしてブライダル・TV の現場で活動する傍ら、メイクカラーカウンセラーとして色彩心理学×メイク アップで“より自分らしく、なりたい自分になる”方法をアドバイスをしている。

【画像】

FXQuadro / shutterstock