直塗りは厳禁!「目の下のクマ」を自然に隠すプロのスゴ技
真冬に突入し、底冷えする日が続くと、健康だけでなく美容にも影響が……。女性にとって体の冷えは、健康だけに限らず美容にも大敵なのです。
血行が悪くなることで起きやすくなる、顔のくすみやクマ。特に目の下のクマには、メイクでもなかなか隠れない!と頭を抱えている人も少なくないのでは?
そこで今回はメイクアップアーティストの筆者が、目の下のクマをナチュラルに隠すマル秘テクをご紹介します。
■ 朝の2分でカバーしやすいクマに
朝はとにかく忙しく、1分でも短縮したい気持ちは痛いほどわかります。しかし、雑なメイクほど崩れやすく、持ちも悪くなるので、適当にすればするほど、午後の自分に“面倒なメイク直し”というツケが回ってくることに。
目の周りの皮膚は非常に薄く、皮膚の下の血管が透けてしまうこともあります。そのため、血行不良はすぐわかってしまいます。それをメイクでカバーすることは可能ですが、どうしても分厚くなりがち。
化粧崩れのリスクを減らし、ナチュラルにカバーするためには、“厚塗り感”が出てしまってはNG。メイク前のひと手間が、ナチュラルな目元を実現するための鍵となります。
ホットタオル、もしくは洗顔後に少し熱めのお湯で濡らしたタオルをしぼり、目元に置いて2分ほど放置。本来であればもう少し放置したいところですが、朝は少しでも時間を削りたいため、これくらいにとどめておきましょう。
目元をこうして温めることにより、目元の血流を促し、血行不良によるクマをカバーしやすくします。
■ ファンデーション+コンシーラーって完璧?
クマをカバーするのに活用されるコンシーラーですが、使い方は実に様々。これは、ブランドによってもやり方が異なる場合もありますが、今回は、その枠を超えて考えてみましょう。
ファンデーションの上にコンシーラーをのせると、カバーできる可能性があがると同時に、分厚くなるというリスクもあがります。これは、決してナチュラルではありませんよね。
時間が経つとひび割れてきたり、浮いてヨレてしまう可能性も捨て切れません。ナチュラルにカバーするためには、やはり“いかに薄くできるか”という部分が大切になるので、目元のクマ部分はファンデーションを塗らず、コンシーラーだけでカバーするのがベストです。
色みが気になる……という場合は、コンシーラーにリキッドファンデーションをミックスしてもよいでしょう。
■ コンシーラーの直塗りは禁止!
スティックコンシーラーやペンタイプのコンシーラーなど、直に目元に塗って指で叩くという方法がありますが、ナチュラルに仕上げたいのならそれは避けて!
ナチュラルに仕上げるためには、少量ずつ複数回に分けてコンシーラーを重ねることが大切です。一気に多量のコンシーラーをつけることによって、うまくなじまなかったり、必要以上の分量をつけてしまうことも……。
そのため、コンシーラーは一度手の甲などに出して、指で少しずつ軽くトントンと叩き、伸ばすようにのせていくのがポイントです。
間違っても、指でクマ部分をこすりながらコンシーラーをのせることはしないでくださいね! シワの原因になってしまいますよ。
油分が多いコンシーラーは、重ねたときにヨレやすさが生じるため、仕上げに軽くフェイスパウダーをのせておくのが吉。
なにごとも焦らず、朝のひと手間と、少しずつカバーすることを心がけると、ナチュラルにクマをカバーすることができますよ。
みなさまもぜひ試してみてくださいね。
【筆者略歴】
※ 黒木絵里 ・・・ 外資系化粧品メーカー2社、某大手ヘアサロンのメイクセクション統括を経験後、独立。Eri Kuroki Make-up solution代表となり、育成やマニュアル監修、大手企業のセミナーのほか美容ライターとしても活動中。
【画像】
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