ぶっちゃけ同棲ってどうなの!? 結婚前に一緒に住むメリット&デメリット
いまや珍しくなくなった恋人同士の同棲。結婚前の“お試し期間”として勧める声も、よく聞くようになりました。
また同居の形態も、彼・彼女どちらかの家にもう一方が入るパターンより、新居を準備して同棲し始めるパターンのほうが圧倒的に多いようです。きちんと準備して一定の期間を一緒に過ごす。どうやら今どきの同棲は、結婚までのステップのひとつになっているようです。
恋愛コンサルタントの筆者としては、同棲は“メリット、デメリットの両方がある”と感じます。女性が主導権を握ることでデメリットをなくすことさえできれば、結婚前にお互いを知ることができてマリッジブルーなどにもなりにくいようです。
そこで今回のコラムでは、結婚前の同棲のメリット、デメリットについて解説していきます。
■結婚前に同棲するメリット
(1)お互いの暮らしへの感性がわかる
一緒に暮らすことであらゆることの価値観、生活のリズムなど、これから一生を共にする相手として許容できるか否かを判定することができます。
生活の中の些細な習慣が受け入れられずに結婚後まもなく離婚してしまう夫婦が一定数いることを考えると、先にそれを見れるというのはリスクヘッジになりますね。
(2)ずっと一緒にいて心地いい相手かがわかる
離れて暮らしているときは「会いたい」気持ちが先に働いて、デートをするわけですよね。しかし同棲していれば、いつでも会えるし“会いたくなくてもいる”わけです。そんなとき、どのような気持ちが生まれてくるかによって、結婚すべき相手かどうかをお互いがふるいに掛けることができるのです。
(3)結婚後のお互いの夢の共有ができる
一緒に暮らすことにより、現実の生活も体感でき、その中からお互いの将来の夢や希望を話し合うことができます。デートは、あくまで非日常の繰り返し。同棲は、それよりも現実的な時間となります。
だから、お互いが理解・納得した夢や希望を共有できるため、かけがえのない存在となり、結婚への力強い後押しになるのです。
■結婚前に同棲するデメリット
(1)お互いが手頃なセックス相手としてだけの存在になる
日常的にセックスできる環境にあるため、その行為だけに執着して日々を過ごしてしまうと、結婚という共同生活などに思いを馳せることもなく、セックスフレンド的な存在になってしまうことがあります。
男性によっては“同棲したら(手に入ったことによって)彼女に欲情しなくなった”という場合もあります。
(2)男がヒモに成り下がる
同棲は、家賃や光熱費などの生活費を折半にすることが多いです。しかし彼女が高収入で母性が豊かな場合、彼を甘やかしがちになってしまい、最悪、彼は仕事にもつかず彼女のヒモになることがあります。
彼が“受けた恩は返す”タイプの場合は、一次的にそうなったとしても、その後再就職するなどしてもっと彼女を大切にしてくれることもあります。
(3)結婚という区切りにこだわらなくなる
一緒に生活することが当たり前のように何年も続いていると、結婚している状態と変わらなくなります。場合によっては婚姻関係で責任が増える面倒臭さを敬遠して、同棲状態のまま続いていくと、最悪「他に好きな人ができた」と別れることも!
同棲を決意する段階では、彼は「結婚になってもいいかな」くらいの気持ちはあるわけです。ですから“どちらかの家に転がり込むのではなく、きちんと新居を準備する”“お互いの両親同士、顔合わせの食事会(結納みたいなもの)くらいは済ませる”“1年〜2年以内に結婚の決断ができないなら、同棲は解消する”など、いざとなったら別れにくく、ダラダラしないための締め切りを作っておくことを強くオススメします。
いかがでしたでしょうか。いずれにしても同棲することによりお互いの見えていなかった部分が見えるということにはかわりありません。同棲したことによって逆に別れてしまったとしても、先の長い人生を考えると、それはそれでよかったとも言えそうです。
【筆者略歴】
※ 橘つぐみ ・・・ 恋愛コンサルタント。つぐみ恋愛相談所代表。テクニックだけでなく、ポンポンッとうまくいく雰囲気も教えるコンサルや勉強会が人気。著書は『野性の勘で恋せよ乙女!』(講談社)『最終彼氏の見つけ方』(大和出版)他。
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