米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が次期大統領に当選してから1週間。「トランプ当選」のインパクトはなおも世界を揺るがしている。中国メディア・海外網は14日、トランプ氏が以前中国国内で訴訟を起こし、敗訴していたとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が次期大統領に当選してから1週間。「トランプ当選」のインパクトはなおも世界を揺るがしている。中国メディア・海外網は14日、トランプ氏が以前中国国内で訴訟を起こし、敗訴していたとする記事を掲載した。

 記事は、「これは本当に漫才ではない」としたうえで、トランプ氏が2006年に中国で「TRUMP」の英字商標を申請しようとしたところ、その2週間前に董偉という人物によって登録されていたことが発覚したと紹介。その後15年に商標に関する行政訴訟に出るも最終的に敗訴、そしてその1年後にトランプ氏は米国の次期大統領となる事が決まったとした。

 そのうえで「だから、董偉という人物は今後『米国の大統領と法廷で争って勝ったぞ』と自慢するだろう」とするとともに、トランプ氏が大統領就任後に上訴するのかどうかにも注目した。さらに、中国国内に存在する「TRUMP」ロゴ入りの便座、コンセントの写真を併せて紹介している。

 大統領就任前から中国の「洗礼」を受けていたことが明らかになったトランプ氏。記事は、この情報を知った中国のネットユーザーが「これでトランプは中国の法律とどう付き合うか分かっただろう。今後、中国のルールで中国と付き合うことだろう」、「外国人がわが国で裁判を起こして勝てると思うか? 各国の自動車メーカーが中国でどうなったか見てみろ」といったコメントを残したことも伝えた。

 日本では、トランプ氏の当選を予測していた人は少なかった。中国でもトランプ氏当選はある程度の驚きをもって受け止められたようである。著名インターネットコメンテーターの周小平氏は、9月に「トランプ氏が当選したら土を食う」と宣言。トランプ氏当選が確定すると、今月10日に約束通り土を口に含む様子をネットで中継配信した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)