1000円札といえば?? いまだに夏目さんの方が認知度高いワケ
私たちのお財布を出入りする機会の多い1000円札。野口英世のデザインになったのは2004年ですから、もう10年以上になります。
ところが......! 「1000円札イメージ」で、最も多く挙がったのはやっぱり"ネコの人"でした。
夏目漱石、なぜ強い?
明治安田生命が2016年8月に全国の男女1080人を対象に実施したアンケートによると、「千円札で思い浮かぶ人物」は、1位「夏目漱石」(41.6%)、2位「野口英世」(35.0%)、3位「伊藤博文」(15.4%)という結果になりました。
20代から70代まで年代別に見ると、20代は「野口英世」と答えた人が半数以上を占めましたが、30代以降はすべての世代で「夏目漱石」と答えた人が最も多くなりました。世間では、まだ野口英世の1000円札は認知度が低いようです。
ちなみに50代以上になると、4人に1人が「伊藤博文」と回答。このあたりは世代ですね。ただ、面白いのは、20代の3位に「聖徳太子」(1.7%)がランクインしていること。学生に近い年齢なので、"試験問題"的に答えちゃったのかも...?
1000円札の「顔」在任期間、調べてみました
では、歴代の"札キャラ"の在任年数をみてみましょう。
伊藤博文さんは1963年から86年までの23年間。夏目漱石さんは84年から2007年までの23年間就任(発行)されています。くしくも2人とも同じ期間"在任"したんですね。
そこを考えると野口さんはことしで12年目ですから、そろそろ定着しても良いはずです。
お年玉やお小遣い、初任給など、若いときに接したデザインの方が鮮明に記憶に残る、ということなのでしょうか。それとも、クレジットカードや電子マネーなど、昔に比べて現金を手にする機会が減ったから?
みなさんの思う"1000円札キャラ"は誰ですか?
ちなみに、野口英世さんは、黄熱病の研究に人生をかけた細菌学者。紙幣デザインは、偽造防止のために特徴的なルックスの人物が選ばれる傾向にあるそうで、ヘアスタイルやひげを生やした彼の肖像画が採用されました。