中国では一部で日本製品の排斥を叫ぶ声が存在するが、そのようなことが不可能であるのは、理性的な中国人消費者であれば誰もが理解できるはずだ。それどころか、日本製品はこれまでずっと中国人消費者にとって人気であり、高嶺の花であったことは歴史が証明しているのだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では一部で日本製品の排斥を叫ぶ声が存在するが、そのようなことが不可能であるのは、理性的な中国人消費者であれば誰もが理解できるはずだ。それどころか、日本製品はこれまでずっと中国人消費者にとって人気であり、高嶺の花であったことは歴史が証明しているのだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、1978年の改革開放から現在にいたるまでの中国市場における日本製品について紹介する記事を掲載。各年代ごとに中国で人気だった日本製品を写真とともに伝えている。

 記事がまず紹介したのは改革開放直後の写真だ。日本メーカーの製品が飾られたショーウィンドウに多くの中国人が群がり、羨望と憧れの眼差しで製品を見ているのが印象的だ。改革開放直後に中国人が最初に接した外国製品は日本製品であり、日本メーカーの家電は中国人にとってまさに「高嶺の花」だった時代だ。

 改革開放直後、もっとも早くに中国に進出した日本メーカーとしては松下電器産業(現パナソニック)が挙げられるが、松下をはじめとする日本メーカーの製品は多くの中国人に広く知られる外国製品となった。記事は人民服を着た中国人がシャープの冷蔵庫を3輪車で運ぶ写真を掲載している。

 また、1987年に天安門広場で撮影されたものとして、ホンダの二輪車を羨ましそうに眺める男性の様子を写した写真も掲載し、「当時、高額すぎて自動車を購入できなかった中国人が愛用した二輪車の多くは日本メーカーの製品だった」と指摘。

 さらに、ソニーのウォークマンが中国で発売された際の様子や、日本のアニメや漫画が中国の子どもたちに広く愛された様子、そして中国の経済成長と各種工事を支えた日本メーカーの重機などの写真も掲載しつつ、これまで日本メーカーの製品が中国人の生活を豊かにし、中国の経済成長を支えてきたことを伝えている。

 中国経済は改革開放直後とは比較にならないほどの成長を遂げたが、日本を訪れる中国人旅行客が日本製品を爆買いしていることから分かるとおり、中国人にとって日本製品は今も変わらず、生活を豊かにしてくれる魅力的な存在だということだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)