美はお風呂で差がつく!みるみる「老け肌を招く」NG入浴法
多くの人が“お風呂は疲労回復、美容に良い”というイメージを持っていると思いますが、そのようなメリットを期待するならば、入り方に気を付ける必要があります。実は、間違った入浴法をしてしまうと“肌荒れ”、“乾燥肌”、“疲労”につながってしまいかねません。
そこで、長年美容業界で働いている筆者が、老け肌の原因を作ってしまう“NG入浴法”について紹介します。
■熱めのお湯に肩までつかって汗を大量にかくのはNG
日本人にとって熱めのお湯というと、温度はだいたい42℃くらい。疲れているときに「あ〜気持ちいい」と、どっぷりお湯につかりたくなるのも分かりますが、42℃のお湯にゆっくりつかることで、肌の潤い成分である“セラミド”が流れ出してカサカサ肌になりやすくなってしまいます。
具体的に説明すると、皮膚の一番表面側にある0.01〜0.02mmの角層部分には、角質細胞が何重にも重なっていて、そこにセラミドなどの細胞間脂質があります。この角層がバリアとなってお肌を守ってくれているのですが、熱いお湯に長くつかると皮膚の表面のセラミドが流れ出し、角層が水を保つことができなくなるため、肌は乾燥しカサカサ肌になっていくのです。
さらに、熱いお湯に長くつかると、心臓にも負担がかかり、かえって疲れてしまう可能性があるので、熱いお湯につかる場合は5分程度にしましょう。
■お湯につかったあとに体をゴシゴシ洗うのはNG
お湯につかってふやけた肌は、とてもデリケートです。デリケートな肌を、ナイロンのボディータオルやボディーブラシでゴシゴシ洗ってしまうと皮膚が傷つきやすくなります。その結果、乾燥やかゆみ、くすみ、黒ずみの原因になります。
そのため、乾燥肌の人は、お湯につかる前に身体を洗う方がオススメです。物足りないかもしれませんが、手の平ややわらかいガーゼでなでる程度でも汚れは落ちるので、できる限り優しく洗うようにしましょう。
■半身浴のしすぎはNG
半身浴は、大量に汗をかくことでキレイが手に入る、と考えている人も多いかと思います。しかし、体臭やメイク崩れに悩んでいる人は、半身浴によって汗腺が活発になるという側面があるので注意が必要です。
また、温度管理ができないお風呂は、上半身が冷えてしまう場合があるので、温度管理にも気を付けましょう。
■深夜の長風呂もNG
睡眠時間を削っての深夜入浴はマイナスといっていいでしょう。入浴後1〜2時間は、体温が下がらないので寝つきが悪くなり睡眠不足になってしまいます。できれば睡眠時間の1時間前には入浴を終わらせるようにしましょう。
お風呂は、正しく入ることで疲れた身体をリフレッシュできたり、新陳代謝を促進させたり、女性の美を叶えるための大切なものです。今回ご紹介したことを意識して美しさに磨きをかけましょう。
【筆者略歴】
※ a.kumi ・・・長年美容業界で携えた知識と技術で、年齢と抗うことより心身共に美しく年を重ねる提案を発信している。
【画像】
※ Nina Buday / shutterstock