「女の涙は美しい」という言葉がありますが、男の涙も美しいです。何かの拍子で、不意にこぼれ落ちてしまった男泣き。「男は人前で泣くもんじゃない!」と我々は教えられがちなだけに、そのストッパーを突破して流れる涙には格別の熱量が込められています。
悲しみ、嬉しみ、激情、感激……それらの感情がスパークして流れ落ちてしまった涙。こらえきれなかったのでしょう。グッと来てしまうし、美しいです。

泣き顔が美しいイケメンを、ミュージックビデオの出演者に起用


9月10日に、「イケメソ男子グランプリ」なるイベントが開催されました。


以前、コネタでも紹介したことのある「イケメソ」ですが、これは「イケメンがメソメソと素敵に涙を流す姿」のことを意味します。だから、やっぱり今回はイケメンに集まってもらっています。そして、泣き顔の美しさを競い合ってもらう。オーディションで見染められた受験者はソニー・ミュージックレコーズ所属のアーティスト・當山みれいさんの新曲MVに出演し、涙を流すことができます。
ソニー・ミュージックレコーズ、DMM.com、涙活の三者合同が主催となって開催された今回のオーディション。これは、世に出るチャンスですよ!

では、本日までの流れについてご説明しましょう。8月3日12時〜8月21日23時59分までの期間中にDMM.yellでオーディションへの投稿エントリーを募集。ここでyell数を一番多く獲得したメンズが、この日の最終選考に進出しています。その他は、投稿画像と文章によるアピールで審査が行われたとのこと。

結果、12名のイケメソ男子が勝ち進みました。さあ、いよいよ本格的な審査に突入!

イケメンが告白 「ペットショップの前を通るだけで号泣してしまう……」


まず、3人1グループでの「自己PR&トーク面談」が実施されています。


審査員からは「これまで泣いた出来事で一番印象に残ったこと」「男が泣くことについてどう思いますか」など“涙”をテーマにした質問が投げかけられ、イケメンたちは自身の“イケメソエピソード”を披露して応えます。

●事故で亡くなった友人の話
4日前に、友人が事故で他界してしまった。そしてこの日、夢に友人が出てきた。夢の中で友人に思いを伝えたら「がんばれよ!」と返してくれ、泣いてしまった。
●学生時代にいじめられた話
学生時代にクラスでいじめられ、母親に「生まれてこなければよかった!」と八つ当たり。すると、母親は「ごめんね」と返すだけ。そのまま別の部屋へ行った母親が気になったので覗き見ると、母親は腕に顔を埋めて泣いていた。母親が泣いている姿を見たのは、後にも先にもこの時だけ……。
●共に過ごした動物との別れの話
子どもの頃、共に過ごした愛犬が亡くなってしまった。「また会いたい」と思っており、今ではペットショップの前を通るだけで号泣してしまうように……。どうしても泣いてしまうので、『天才!志村どうぶつ園』も観ないようにしている。

涙にまつわるエピソードが次々に語られ、他者の身の上話に涙ぐんでしまうイケメソ男子も続出していました。

イケメンの涙の流し方には、色々な種類がある


ここからは、お客さんを集めた会場内での審査となります。普段の「涙活」で行われている“泣きコンテンツ”をイケメソ男子に鑑賞してもらい、それで泣いているサマを審査員がチェック。
審査員を務めるのは、錚々たる面々です。「涙活」プロデューサーの寺井広樹氏、「イケメン評論家」の沖直実氏、「感涙療法士」の吉田英史氏、ソニー・ミュージックレコーズの担当ディレクター、今回のMVを監督する務中基生氏、そしてアーティストの當山みれいさんが、出場者の泣きっぷりを審査するようです。

まずは、“泣ける人情噺”「泣語(なくご)」を鑑賞していただきましょう。泣石家霊照さんが、つい先日生まれた霊照さんの第一子誕生秘話(実話)を話してくれました。



続いては、「泣ける動画」の上映がスタート。


親子ものや恋愛もの、ペットものの動画を中心に展開され、それを観たイケメソ男子は次々と落涙していきます。



静かに涙を流す者もいれば、



嗚咽を上げんばかりに号泣するイケメソも出現。


感情の表し方は千差万別ですが、この泣き顔たちを審査員はどう判定したのか……?


オーディション最終審査の結果は後日に発表され、選ばれたイケメソ男子は當山みれいさんの新曲MVに出演することができます!


実はこの日、会場では當山みれいさんの新曲(タイトル未定)が披露されています。まだどこにも発表されていないこの曲ですが、當山さんが「オーディションを受けてくださった皆さんに対する感謝を込めて歌いたい」と英断。特別に、ステージで歌っていただくことができました。



まだ、あります。MV出演を果たすイケメソ男子が発表されるのはまだ先ですが、それとは別に「涙活賞」が発表されたのです。これは「涙活」メンバー(寺井氏、霊照氏など)が独自に審査し、与えられる賞。こちらに選ばれたのは、澤村量山さんでした!


澤村さんには、ブロンズ製の“涙のトロフィー”が贈られています。


「澤村さんが良かったのは、泣いた後の凛とした空気感です。オーバーリアクションで泣かれた方もすごく素敵で迷ったんですが、泣いた後の表情も実はすごく重要なんですね」(寺井氏)
「今までの思い出がよみがえるような動画ばかりで、それに照らし合わせて観ていると自然と涙が出ました」(澤村さん)


澤村さんはこの日より「イケメソ宅泣便」(職場に出張し“泣きコンテンツ”を鑑賞して泣いた女性の涙を拭うサービス)のメンバーに加わることが決定しています。

「涙活」が定義する“泣き顔”の美しさのポイントの一つに「涙を顔いっぱいに広げずに美しい涙の軌道を描けるか」が挙げられます。それらの審査基準と、音楽と映像のプロフェッショナルにより判断によって優勝者が決定します。
それにしても、男の涙は美しい!
(寺西ジャジューカ)