まだまだ夏! これから海へ出かけるアナタへ

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執筆:松本 たお(正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者)


夏と言えば海!ですね。もうすでに行かれた方も多いでしょう。
青空と太陽の下で、真っ青な海に浮かび、白い砂浜ではしゃいで…家族もカップルも仲間同士でも、いろいろな楽しみ方が出来る最高の遊び場です。

8月も下旬に差し掛かってきましたが、まだまだ夏は続きそう。
そこで、これから海を目指す方へ、海で気を付けたいこと・自然の中で注意しなければいけないことをまとめてみました!

紫外線に注意!

建物や木陰が少なく、太陽の光を浴びる場所がとても多い海。更に白い砂浜は紫外線を反射しやすいことや、海に浸かって肌が濡れることも紫外線を吸収しやすくしています。

過度の日焼けは、軽度の火傷とも言えます。炎症が起こっている状態で、赤く腫れ、ピリピリとした痛みも伴います。肌に大きな負担がかかっていることは間違いなく、場合によっては熱が出てしまうこともあるのです。

海での紫外線を甘く見るのは禁物。UVカットのクリームやラッシュガードなどで、直接浴びる紫外線は避けるようにしましょう。

日焼けしてしまった肌は、水分が不足している状態です。ジェルやクリームなどで保湿をしっかり行ってください。

熱中症に注意!

夏に屋外で過ごす日は、熱中症対策は必須です!海では建物で休む時間が少なく直射日光を浴び続けているため、熱中症となる恐れが大きいです。

子供たちが海に入っているのを砂浜で見守っているお母さんや、「海には入りたくないけど砂浜でビールを飲みたい」なんていう方は特に気を付けてください。

とにかく水分を摂るよう心がけます。海の家がない場合も考慮して、クーラーボックスなどに冷たい飲み物を持参すると良いでしょう。

海に入っていても、頭が熱くなると危険です。ずっと浮輪で浮かんでいる子供などには、定期的に頭を濡らしてあげるようにしてください。

足のケガに注意!

白い砂浜が気持ち良くて、裸足で歩きたくなってしまうかもしれません。

しかし、海には貝殻やサンゴなど、足を傷つけてしまうものがたくさん落ちています。人の多い海水浴場では、ビンなどのゴミも落ちているかもしれません。

また、日中の砂浜はとても熱くなっていて、火傷の危険性もあります。

しっかり足を守ってくれるマリンシューズがお勧めです。ビーチサンダルも、踵にバンドのついたものなど、海に入っても脱げて流されてしまわないような履物を用意しましょう。

海の生物に注意!

海には危険な生物もたくさん住んでいます。

なかでもクラゲによる被害は有名です。
刺されたらすぐに海から上がり、酢をかけるようにしてください。酢はクラゲの毒を分解する成分があると言われています。

そのほかにも未知の生物達が生息している海。大自然の中での鉄則は、「知らないものには触らないこと」です。

珍しい生物に感動して手を伸ばしてしまうと、予想出来なかった被害に遭うことがあります。特に子供は、興味を持って触ってしまうことがあるので、しっかり教えてあげてくださいね。

天候に注意!

夏はゲリラ豪雨や台風など、突然の悪天候に見舞われる場合があります。「せっかくの旅行だから」と、天候を無視して海に入るようなことは絶対にやめましょう。

また、旅行者にはわからないような些細な変化も、地元の人は読み取っています。地元の人の注意はしっかり聞いて、予定をたてるようにしましょう。


自然は注意することも多いですが、しっかり気を付けていれば多くの楽しさを与えてくれます。これらのことを頭に入れ、夏の海を楽しんでください!


<執筆者プロフィール>
松本 たお(まつもと たお)
正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者   
精神科・産婦人科・助産院での臨床経験を持つ正看護師。現在は育児に奮闘中の2児の母。