7月7日は七夕でした。しかし、大人になってからの「七夕」ってびっくりするほど存在感がない。
幼い頃は幼稚園や保育園でお願い事を書いた短冊を笹に飾ったりする機会がありました。しかし、大人になってからは短冊にお願い事を書くこともしなくなったし、むしろ個人的には織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)の陰に夏の大三角形で唯一ハブられているデネブの存在が気になる。
そう思っていました。去年までの筆者は。

大人には大人の七夕の楽しみ方がある!



今年は「大人の七夕の楽しみ方」を実践するべく、まずは七夕の日に新橋駅に降り立ちました。言わずと知れたサラリーマンの街だ。


こんなところに「大人の七夕」が……? 新橋のアイコン、SL広場から1、2分程の場所にそこはありました。

新橋・烏森神社



ここが新橋で愛される神社、「烏森神社」の入り口。すごい、一本向こうはオフィスワーカーが行きかうバリバリオフィス街なのにここだけ別世界。


境内は七夕ムード一色。「ささの葉 さらさら〜♪」でおなじみの「たなばたさま」が流れていました。
実はこちらの烏森神社、「カラフルな御朱印」が御朱印ファンに有名な神社なんです!

御朱印とは


御朱印とは、元々は寺社に参拝した際に写経した経文を神仏に奉納し、参拝の証しとしてその寺社や本尊の名号を墨書・宝印を頂くことを「納経・朱印」と言っていたことに由来しています。今でも納経を必要とする寺社もありますが、現在では納経をはぶいて参拝の記念として集めている人が多いです。


通常のものもカラフルでかわいいのですが、季節ごとに変化する御朱印がまた人気の秘密です。七夕限定デザインは「七夕まつり」の文字と星のスタンプがかわいいです。七夕当日のこの日は平日にも関わらず御朱印を求める人たちでごった返していました。


参拝を済ませ、御朱印の受付へ向かうと番号札を渡されます。こうした御朱印が人気の神社だけあって、受付がかなり効率化されておりました。記念でいただいた幸飴は甘酒のようなお味でおいしい。


受付から5分ほどで念願の御朱印をいただきました。御朱印の初穂料は500円。他の寺社は300円のところが多いのでが、記念として幸飴とお守りもいただいているので満足度が高いです。


ちなみに、この時御朱印と同時に色みくじを同時に行うと御朱印に透かしを入れてくれるというのでやってみました。そうしたら短冊をいただいて、願い事を書くことができました。大人になっても短冊を書く機会があることに感動しながら、次の場所へ向かいます。

鶯谷・元三島神社へ



次に降り立ったのは山手線鶯谷駅です。なんていうか、大人の街?


向かう元三島神社は鶯谷駅から2分ほどの場所にあるのですが、そこに行くまでの道がこれですよ。まあ、上の方見えているから神社があるっていうのはわかるのですが、一瞬躊躇しました。


安心して! ちゃんとその道の先には神社があるから! こちらは元三島神社です。


階段を上った先にある本殿に参拝後、受付をして少し待ちます。元三島神社の七夕限定御朱印は当日のみでした。待っている間もお客さんが次々と参拝に訪れます。


元三島神社の七夕当日限定御朱印いただきました〜! 初穂料は300円です。この書いていただいた文字もただの墨書きではなく、緑っぽくキラキラしていてとてもきれいです。

新しい習慣・夏詣



「夏詣」とは大晦日の「年越しの大祓」で一年の罪穢れを祓い清めて初詣でその年の平安を祈るのと同様に、夏の時期にも罪穢れを祓い清める「夏越しの大祓」を経て、来る半年の更なる平穏を願うべく、年の半分の節目として7 月11 日以降にも神社・仏閣に詣でようという新しい習慣のこと。この「夏詣」に賛同した寺社はのぼりを掲げ、「夏詣」限定の御朱印を用意したりしています。


そしてそんな「夏詣」を提唱しているのが浅草にある浅草神社です。

浅草・浅草神社



浅草神社は浅草寺の目と鼻の先の場所に位置している神社です。浅草寺の敷地内に浅草神社があったことは恥ずかしながら初めて知りました。


そして浅草神社の7月1日〜7日限定の御朱印。ひらがなで「なつもうで」の文字がかわいい御朱印。こちらもやはり参拝後、受付をして待ちます。


待つこと15分ほど。ついに浅草神社の七夕期間限定御朱印をいただきました。こちらも初穂料は300円。はあ〜かわいい……。


大人になっても、七夕をこんなにも楽しめるイベントがあったとは……。短冊を書いて、寺社を参拝して、御朱印をいただいて、という一日。帰ってからもいつまでも眺めて楽しんでいます。近年の人気増加に伴い、七夕に限らず季節に合わせた限定御朱印を出すところも増えている印象です。あなたも季節とともに御朱印を楽しんでみてはいかがでしょう。
(ちぷたそ)