以前、コネタで「ケール」なる青菜野菜を紹介しています。端的に言うと、これは「青汁」の原料として有名なスーパーフード。すごく、健康に良さそうじゃないですか? でも、マズそう……。

いや、マズくないんです。オイシックスが昨年8月末から発売している品種「かがやケール」は、えぐみが少ないし、葉がやわらかいし、生のサラダとしてもおいしくいただける。水耕栽培で育てられ、赤と青のLEDライトの光の強さを調節し、葉のやわらかさや味わいを調整したのが理由だそうです。

ケールを”つけ麺”と”和えそば”としていただく


数々の賞を受賞した行列の絶えない人気ラーメン店「くろ喜」(東京都千代田区)にて、本日(7月1日)〜7月9日まで期間限定で驚きの新メニューが販売されます。


その名は『かがやケールなつけ和えそば』(税込1,200円)! 以前、コネタでケールを活用したラーメンを紹介しましたが、今回は“和えそば”です。しかもこのメニューにはケールのスープが付いており、それをつけ汁にしての“つけ麺”としても楽しめるとのこと。この新メニューの試食会が昨日に開催されているので、私も行って参りました。

さて、いよいよお待ちかねの新メニューが運ばれてきましたよ!


すごい、色鮮やか! ラーメンとは思えない。レストランに来ているみたいです……。



もちろん食べ方はお客さんそれぞれの自由なのですが、一つのオススメとして以下の順番が一つの例として提示されています。
(1)菜種油で和えた生のかがやケールと炒り卵を“サラダ”として。
(2)色鮮やかな具材(黄色や紫などのにんじんと大根、ひき肉のそぼろ和えとケイジャンチキン、ケール)とトマト果汁と昆布出汁の冷やしスープを麺と絡めて、さっぱりした“和えそば”に。
(3)生のケールと大豆油、味噌スープで作ったドライトマトがアクセントのケールスープにつけて“つけ麺”として。
(4)つけ麺のスープを和えそばに入れて“ケールラーメン”として。

では、まずは“サラダ”としていただきます! ……あっ、さわやかだねえ。素材そのままを存分に満喫すると、意外にもケールが主役になってる感がある。何度も言いますが、えぐみがないから普通においしい。ケールを探して、集中的に食べたいくらいです。
続いては、サラダの下にある太麺とその下にあるトマト果汁と昆布出汁を絡めて“和えそば”にします。……あぁ、トマトが前面に出てイタリアンを食べてるような感覚です。ここまで野菜づくめだとチキンが際立ってボリューミーに感じられるし、ケールを口にすると、やっぱり一際おいしいんですよね。ケールを口に入れる瞬間が、一つのピークになってるかもしれません。

ケールスープに太麺を浸してすする


では、第3の工程。ケールスープにつけての“つけ麺”としていただこうと思います。


じゃあ、意を決してケールの池に麺をつけます……。


そして、この麺を口へ運んですすります。ズルッ。……う〜わ、めっちゃめちゃおいしいじゃないですか! このケールスープにはほのかににんにくが入っているらしく、それがいい具合に効いています。くどさは皆無で、優しい味付け。味噌スープとにんにくが絶妙なケミストリーを生んでるというか。ご主人の黒木直人さん曰く「ケールはアクセントとして使っている」とのことでした。つけ汁だけで、ゴクゴク飲みたいな……。

そして最後は、このケールスープを和えそばにかけて“ケールラーメン”としていただきます。


トマト果汁とケールスープが合わさって、至極ヘルシー。麺はもちろん、スープもズルズルっと飲み干して完食したいラーメンです。4段階の食べ方を経ることで最後まで飽きないし、気分によって様々な食べ方を楽しむことができる一品でした。

そんなこのラーメンのターゲット層は、やっぱり女性ですかね?
「女性はもちろんですけど、男性も食べていただきたいですね!」(「くろ喜」スタッフ)
そうなんです。ヘルシーなだけじゃなく、ケールが意外に味的にもいい仕事をしてて物足りなさがありません。あと、やっぱりケールスープがオススメですね。コクがあったんです。
「抗酸化作用の高いβカロテンなど美容成分がたっぷりの一杯なので、肌の露出が増えるこれからの季節にピッタリです!」(オイシックス担当者)

ケールのつけ汁とか言われたらギョッと後ずさりしてしまいそうですが、紛れもなく私の一押しになりました。
(寺西ジャジューカ)

※「くろ喜」の喜は、本来は喜の異体字