「電車のドアに髪の毛が挟まって痛い」

「フードの付いた服を着なくなる」

「道行く子供に凝視される」

「あるある!」と思わず納得してしまった方はどれくらいいるだろうか? 実はこれらはすべて「長髪男性あるある」の一部を抜き出したものだ。「髪が短い私にはあまり関係ないか……」。いやいや、少し待ってほしい。自分とは縁遠い未知の世界の「あるある」こそ、その世界を知るための“エッセンス”となり得るのではないのだろうか。

今回は運良く筆者知人の長髪男性Gさんに取材できた。学生時代のヘアカットを最後に以後髪を伸ばし続け、現在80センチメートルの長さとなった長髪歴20年の彼へのインタビュー内容を元に、「長髪男性」という未知の世界を知るための「あるある」を早速見ていこう。


シャンプーのブランド名を聞かれる


「これは長髪男性の中で最もメジャーなあるあるの一つかもしれません」とGさん。海外旅行などの際には、外国人女性からもシャンプーのブランド名を聞かれることが多いという。ちなみにGさんは「アジエンス」ブランドのシャンプーを愛用しており、これは2003年10月の発売当初から変わらず続いている習慣だ。たしかに、「清潔感」がモットーだというGさんの長い髪の毛は、女性のものと間違ってもおかしくないほど綺麗に整えられている。



満員電車でカオス状態になる


これは一体どういうことだろうか。Gさんによれば、満員の通勤電車では周りの乗客の方に迷惑がられ、髪の毛を振り払われることは日常茶飯事。時には長髪がドアに挟まれて痛い思いをしながら通勤する日もあるそうだ。Twitterの「#長髪あるある」ハッシュタグにも同様の投稿があった。



長髪同士だと微妙に緊張する


「髪の長い男性同士が遭遇すると、何とも言いがたい緊張感が漂います」とGさん。ただしGさんに関して言えば、自身以上の長さの長髪男性に出会う確率は相当低いという。

温泉で変な空気になる


ちょっとした温泉旅行の時にも「長髪男性あるある」が。温泉で隣に座ったおじさんがシャンプーを貸してくれることも珍しくないそうだ。ただ、温泉から上がって髪を乾かしている最中には異様な視線を感じることもあるという……。


「俺も昔は髪伸ばしてたよ」と言われる


また時には周りの男性から「昔は俺もそのくらい髪を伸ばしてたんだよね」と言われることも多い。



トイレでの2度見される


トイレに入った瞬間に、「ここは男子トイレのはず……!?」とギョッとされる。「公衆トイレに行くとたいていの場合2度見されますね。つい先日も2度見されたばかりです」と、Gさんが実体験を語ってくれた。



髪が燃えることがある


Gさん曰く「タバコを吸うと、たまに髪の毛がちょっと焦げます」。ちょっと一服というその場面にも「長髪男性あるある」が埋もれているのだ。

アーティストだと誤解される


「何か音楽活動されている方ですか?」という質問はもちろんのこと、「メタル系のバンドか何かやられてるんですか?」と、特定ジャンルに決めつけられてしまうことも少なくない。

髪の毛を食べそうになる


食事の際には食べ物に自分の髪の毛が入ってしまい、危うく食べてしまいそうになることもある。Gさんによれば、食事時のヘアゴムは必須アイテムで、忘れた時には近くのコンビニ等を探してでも買うことが多いという。

自分の長髪を虫と間違える


Gさんも経験があるそうだが、視界に虫がいるなと思ったら自分の髪の毛だった、なんていうことはしょっちゅう起こっている。



どれも非長髪男性が決して経験することが出来ない貴重な『あるある』ばかりだ。私たちは今回の「長髪男性あるある」で一つ未知の世界を知ることができたのかもしれない。

(ぴーふる)