滋賀には「サラダパン」というご当地パンがある。名前からしてコールスローやツナサラダが入ったパンなのかと思いきや、漬物のたくわんが入っている。そもそも、たくわんとパンは合うのだろうか?
創業以来「サラダパン」を作り続けている店を取材してきた。


新幹線の停車駅である米原駅から電車で25分ほど。琵琶湖線木ノ本駅に「サラダパン」の製造元である「つるやパン」がある。1951年にこの地に構えて70年近くの老舗だ。
現在サラダパンは、近隣の高校や地元スーパーの平和堂にも卸されており、通販で購入できるというが、遠くから車で来る人もいるそうだ。


こちらがサラダパン(140円税込)である。
店舗には、サラダパンがたくさん並べられているものの、出しても出しても購入されていってしまうという人気ぶり。



給食で食べていたようなコッペパンに包まれていてとても懐かしい。
このような外見だが、原材料を見ると確かに「たくわん」が入っている。その他はマヨネーズや砂糖など調味料のみだ。


開けて中身を見てみると、さほど黄色くもなく匂いもない。筆者はたくわんを食べる機会もめっきり減ってしまったが、たくわんは甘かったはず。一体どんな味がするのか? 恐る恐る食べてみる。
一口食べると味わいのあるマヨネーズの味が! 時折、たくわんのシャキッとする食感も良い。何よりパンがふわっふわで、たくわんとマヨネーズの独特な味をやさしく包みこんでくれている。

ちなみにパッケージの色は、黄色がマヨネーズ・緑がキャベツを表しているそうだ。
実は元々マヨネーズとキャベツを使っていたが、他店でも販売するにあたって、輸送の過程でパンに水分がついてべちょべちょになってしまうのでたくわんに変更したそうだ。


( 松岡佑季)

【つるやパン】
・住所:滋賀県長浜市木之本町木之本1105
・営業時間[月〜金]8:00〜19:00 [土・日・祝]9:00〜17:00