「生きていても迷惑」高1女子の声を聞く

4月20日放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では、パーソナリティのとーやま校長とあしざわ教頭が、番組掲示板に『死にたい』と書き込んだ女性リスナーに直接電話をかけ話を聞きました。



『最近毎日生きている意味がないと考えてしまいます。死にたいと1日1回は思います。私が生きていても迷惑なだけだと思ってしまいます。（15歳・高1・女性）』

とーやま校長：何があった？

リスナー：1年ぐらい前に二世帯で一緒に住んでいる祖母が認知症になってしまって、母が介護をしてるんです。母がそのことでイライラしてるときに、どうしたらいいかわからなくて。

とーやま校長：お父さんは？

リスナー：お父さんは、お母さんが昼間のことを伝えていても、お母さんが強い口調になると黙っちゃう感じです。

とーやま校長：そういうお父さんを見てるのも辛いな。何もできないと思えてもどかしいのかな。

あしざわ教頭：家にいるときは、居心地悪い感じになっているの？

リスナー：くつろいでるときもあるんですけど、お母さんがイライラしてると自分だけくつろいでていいのかなって気持ちになります。



とーやま校長：それで自分を責めちゃうんだな。……この死にたいっていうのは、いつぐらいから思うようになった？

リスナー：去年受験で、第一志望の高校に合格できなかったんです。そのことで勉強にも悩むようになって自分に自信がなくなって、そこらへんからです。

とーやま校長：その頃から前向きな出来事が起きないから、引きずられちゃってるのか。

あしざわ教頭：こういう悩みを話せる友達はいるの？

リスナー：そこまで相談する友達はいないです。

とーやま校長：自分の中だけで抱えてるんだね。今までのお前の1年ぐらいの出来事や辛い気持ちが、全部わかるとは嘘になるから言えない。でもひとつ言えることがあるんだよ。

リスナー：はい。

とーやま校長：まずは、死んだらダメだよね。そういうことにはならないと思うけど、そう思ってるとドンドンその気持ちに引きずられちゃうし、お前の体はお前だけのものじゃないからね。お母さんのものでもあるしお父さんのものでもあるし、家族と比べたら割合は少ないけど俺のものでもあるんだからね。



リスナー：はい。

とーやま校長：色々なものを抱えてしまっているから、すごい体も重たいと思うんだ。でもお母さんもお父さんも、今同じ状態じゃないかな。例えば“お母さん大丈夫？”“お父さん大丈夫？”って言ってあげる。そしたらちょっとは軽くなるかもしれない。お前は、お父さんとお母さんのために生きることができるんだよ。

リスナー：はい。

とーやま校長：今ちょっとでも楽しいことある？

リスナー：高橋優先生の音楽を聴いたりとかです。

とーやま校長：優先生は優しい曲が多いよな。優先生の曲を聴いてたら、その音に乗ってどこかに行く瞬間があるじゃん？　それをちょっとずつ増やして、辛い時間を埋めていこう。お前がお父さんお母さんに申し訳ないって思ってるってことは、ご両親も感じてるよ。俺もお前と出会ってるわけだから、幸せになってほしい。だからまたちょっと重くなったらここに来い。優先生のところに行け。

リスナー：はい。

とーやま校長：ちょっとでもいいから、笑顔になっていったらいいな。お父さんもお母さんもおばあちゃんも。

あしざわ教頭：そうですね。

リスナー：はい。ありがとうございました。