“女子高生社長”、起業のきっかけは「やっかむ男子を見返すため」
脳科学者の茂木健一郎がお届けするTOKYO FM「Dream Heart」。4月17日は、現在18歳の女性起業家、株式会社AMF代表取締役社長の椎木里佳さんが出演。“女子高生社長”としてメディアに注目され、今年の春から慶應義塾大学文学部に進学する椎木さんが、起業のきっかけや今後の展望について語りました。
茂木「今まで“女子高生社長”と言われてきたけど、今度は大学生になったそうですね。女子高生社長というのは、どうですか?」
椎木「最初、自分から言い始めたんです。女子高生社長と言うと注目を集めるかなと思って。それがぴったりハマって、メディアで使われるようになって、今ではそのブランドをいかに取るかが大変ですね」
茂木「“女子大生社長”はダメなんですか?」
椎木「ちょっと響きがダサいんですよね(笑)」
茂木「マーケットというか……日本の状況を見つつやって来られたということだと思うんですけど。高校生をやりながら、大変だったんじゃないですか?」
椎木「学校に8時に行って、15時に学校が終わって。16時くらいからずっとお仕事で、月曜日から土曜日まであったので大変は大変でした」
茂木「AMFという会社名には由来があるそうですね?」
椎木「家の家訓なんですけど、『Appreciation=感謝』『Modesty=謙虚』『Full power=全力』です」
茂木「子供の頃から言われてきたんですか?」
椎木「6歳の頃から、毎日『今日の夢はなに?』と聞かれていたんですよ。普通、毎日聞かないじゃないですか(笑)。それで『今日はお花屋さんかな?』とか言っているうちに、だんだん自分の夢が固まってきて、中1くらいのときに、起業したいと思いました」
茂木「そうなるか(笑)。お父さんの影響もありつつ、椎木さんご自身の個性が大きいと思うんですけど。最終的なきっかけは何だったんですか?」
椎木「中学3年のときに、男子をとっかえひっかえしていて(笑)」
茂木「ん?(笑) なんですか?」
椎木「付き合ってから、次に付き合うまでの期間が1ヶ月無いくらいだったんですよ。すると、男子たちから『ふざけんじゃねーよ!』みたいなのがきちゃって、Facebookとかで叩かれてしまったんですよ」
茂木「やっかみもあったんだろうけどね」
椎木「“なんで、こんな人たちに言われなきゃいけないの?”って思って。
見返すにはどうしたらいいかな?と考えたときに、“手”じゃ勝てないから、“頭”で返そうと思って。自分が今までやりたかった起業をすれば、いいんじゃないかと思いました」
茂木「AMFっていうのは、どういう業務内容なんですか?」
椎木「マーケティングサポートを主に行っていて、企業さんで『女子高生にアプローチしたいんだけど』と言ってくださる方に対して、座談会やアンケート調査を行っています」
茂木:その女子高生はどこから集めてくるの?
椎木「Twitterで募集はするんですけど、メアドに送ってもらって、学生証とか、高校生であるかという証明をもらって。そしてちゃんとスカイプで審査して、親御さんの許可証をもらいます」
茂木「すごい、ちゃんとしてますね。今後の会社の方向はどうしていくんですか」
椎木「今まで、マーケティングサポートの女子高生に依存していた部分もあったので、自社でアプリ開発や、サービスとか、どんどん出していきたいと思っています」
茂木「企業と若い子を繋ぐと、これは大きいですよね」
椎木「そこのビジネスモデルは変わらないですね」
茂木「お父さんからは何かアドバイスはあったんですか?」
椎木「ちょいちょいありますけど、会社の内容的なことではなくて人生観とかのほうが(笑)。『経営者はいつも孤独』というのは、一番最初に言われましたね」
茂木「世間の見方だと、“女子高生だから目線”ってあるじゃないですか。『女子高生なのに、やってる』とか、そういうのはどうでしたか?」
椎木「しょうがないと思います(笑)。セーラー服とかはメディアに出るときに着ていましたね。学校はセーラー服ではなかったので、ドンキで買ったやつを着てました(笑)」
茂木「ドンキで買うのか(笑)。逆に、それを嫌とは思わず利用していました?」
椎木「利用するところはしていました。だんだん事業が本格化してくると、“それはどうなんだろう?”っていう風には思っていましたけどね」
茂木「大学に進んで、女子高生社長とは違ったブランディングをしないといけないと思っているということは、ここからモデルチェンジをするんですか?」
椎木「そうですね。自分は、特別にプログラミングができるとか、秀でた才能があるわけじゃないので、今まで自分がやってきた進化版みたいなのができたらいいなと思っているんですよ。例えば、アジアとかも考えてるので」
茂木「アジアの若者世代と、企業の間との結びつきをどうするかということですね」
椎木「そうですね」
茂木「いやぁ普通に“社長さん”ですね。椎木さんが注目されたひとつの理由は、女子高生社長というところがあったと思うんですけど、非常に経験を積まれていて有望な経営者であると同時に、自分の身の置き方もきちんと見据えていらして本当にスゴい。僕が18歳の時はこんなに世の中のことを分かっていなかったなと(笑)。椎木さんのような方がごく当たり前に存在するような日本になったら素敵だなと思いました」
脳科学者・茂木健一郎がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「Dream Heart」。4月24日の放送では、引き続き、椎木さんにお話をうかがいます。この番組は、日本、そして世界で活躍されている方々をゲストにお迎えし、その方の「挑戦」に、そして、「夢」に迫っていきます。
【あわせて読みたい】
★小籔千豊 ツイッターをやめた理由 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/WURIxCYiIq.html
★将来のために今を犠牲にするのはアリ? ナシ? http://tfm-plus.gsj.mobi/news/2SaHLAtfbe.html
★高橋みなみ 災害報道による「共感疲労」って何? http://tfm-plus.gsj.mobi/news/NTIp38ulKy.html
<番組概要>
番組名:「Dream Heart」
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国11局ネット
放送日時:毎週日曜22:30〜22:55
パーソナリティ:茂木健一郎
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/dreamheart/
茂木「今まで“女子高生社長”と言われてきたけど、今度は大学生になったそうですね。女子高生社長というのは、どうですか?」
茂木「“女子大生社長”はダメなんですか?」
椎木「ちょっと響きがダサいんですよね(笑)」
茂木「マーケットというか……日本の状況を見つつやって来られたということだと思うんですけど。高校生をやりながら、大変だったんじゃないですか?」
椎木「学校に8時に行って、15時に学校が終わって。16時くらいからずっとお仕事で、月曜日から土曜日まであったので大変は大変でした」
茂木「AMFという会社名には由来があるそうですね?」
椎木「家の家訓なんですけど、『Appreciation=感謝』『Modesty=謙虚』『Full power=全力』です」
茂木「子供の頃から言われてきたんですか?」
椎木「6歳の頃から、毎日『今日の夢はなに?』と聞かれていたんですよ。普通、毎日聞かないじゃないですか(笑)。それで『今日はお花屋さんかな?』とか言っているうちに、だんだん自分の夢が固まってきて、中1くらいのときに、起業したいと思いました」
茂木「そうなるか(笑)。お父さんの影響もありつつ、椎木さんご自身の個性が大きいと思うんですけど。最終的なきっかけは何だったんですか?」
椎木「中学3年のときに、男子をとっかえひっかえしていて(笑)」
茂木「ん?(笑) なんですか?」
椎木「付き合ってから、次に付き合うまでの期間が1ヶ月無いくらいだったんですよ。すると、男子たちから『ふざけんじゃねーよ!』みたいなのがきちゃって、Facebookとかで叩かれてしまったんですよ」
茂木「やっかみもあったんだろうけどね」
椎木「“なんで、こんな人たちに言われなきゃいけないの?”って思って。
見返すにはどうしたらいいかな?と考えたときに、“手”じゃ勝てないから、“頭”で返そうと思って。自分が今までやりたかった起業をすれば、いいんじゃないかと思いました」
茂木「AMFっていうのは、どういう業務内容なんですか?」
椎木「マーケティングサポートを主に行っていて、企業さんで『女子高生にアプローチしたいんだけど』と言ってくださる方に対して、座談会やアンケート調査を行っています」
茂木:その女子高生はどこから集めてくるの?
椎木「Twitterで募集はするんですけど、メアドに送ってもらって、学生証とか、高校生であるかという証明をもらって。そしてちゃんとスカイプで審査して、親御さんの許可証をもらいます」
茂木「すごい、ちゃんとしてますね。今後の会社の方向はどうしていくんですか」
椎木「今まで、マーケティングサポートの女子高生に依存していた部分もあったので、自社でアプリ開発や、サービスとか、どんどん出していきたいと思っています」
茂木「企業と若い子を繋ぐと、これは大きいですよね」
椎木「そこのビジネスモデルは変わらないですね」
茂木「お父さんからは何かアドバイスはあったんですか?」
椎木「ちょいちょいありますけど、会社の内容的なことではなくて人生観とかのほうが(笑)。『経営者はいつも孤独』というのは、一番最初に言われましたね」
茂木「世間の見方だと、“女子高生だから目線”ってあるじゃないですか。『女子高生なのに、やってる』とか、そういうのはどうでしたか?」
椎木「しょうがないと思います(笑)。セーラー服とかはメディアに出るときに着ていましたね。学校はセーラー服ではなかったので、ドンキで買ったやつを着てました(笑)」
茂木「ドンキで買うのか(笑)。逆に、それを嫌とは思わず利用していました?」
椎木「利用するところはしていました。だんだん事業が本格化してくると、“それはどうなんだろう?”っていう風には思っていましたけどね」
茂木「大学に進んで、女子高生社長とは違ったブランディングをしないといけないと思っているということは、ここからモデルチェンジをするんですか?」
椎木「そうですね。自分は、特別にプログラミングができるとか、秀でた才能があるわけじゃないので、今まで自分がやってきた進化版みたいなのができたらいいなと思っているんですよ。例えば、アジアとかも考えてるので」
茂木「アジアの若者世代と、企業の間との結びつきをどうするかということですね」
椎木「そうですね」
茂木「いやぁ普通に“社長さん”ですね。椎木さんが注目されたひとつの理由は、女子高生社長というところがあったと思うんですけど、非常に経験を積まれていて有望な経営者であると同時に、自分の身の置き方もきちんと見据えていらして本当にスゴい。僕が18歳の時はこんなに世の中のことを分かっていなかったなと(笑)。椎木さんのような方がごく当たり前に存在するような日本になったら素敵だなと思いました」
脳科学者・茂木健一郎がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「Dream Heart」。4月24日の放送では、引き続き、椎木さんにお話をうかがいます。この番組は、日本、そして世界で活躍されている方々をゲストにお迎えし、その方の「挑戦」に、そして、「夢」に迫っていきます。
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番組名:「Dream Heart」
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国11局ネット
放送日時:毎週日曜22:30〜22:55
パーソナリティ:茂木健一郎
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/dreamheart/