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Web・IT業界を牽引するGoogle、FacebookAmazon、Microsoftの4社において、社員が一体どのくらいの給料をもらっているのかを階級ごとに分類し、それぞれの会社の給与支払い形態が一目で分かるグラフが公開されています。

Google, Facebook, Amazon and Microsoft Salaries | Step.com

https://blog.step.com/2016/04/08/an-open-source-project-for-tech-salaries/

あらゆる企業から匿名の給与データを調査・収集しているStep.comが、これまでに収集した2013年から2016年にかけての給与データを分析した結果、技術職の割合が他の職種よりも高いことが判明したとのこと。そこで、Step.comでは各企業ごとにバラバラの給与データを統一して、グラフ化して公開することにしたそうです。

まずはデータを収集する対象を、Google、FacebookAmazon、Microsoftの4社の技術職のみにしぼり、仕事の難易度に応じてレベル1〜レベル4の4段階に分類。レベルごとの給与の差が一目で分かるのが以下のグラフです。年間賃金総額が最も高いのはGoogleの47万2500ドル(約5180万円)。理由としては、Googleでは毎月の給与に加えてボーナスとして会社の株式が支給されている点が挙げられています。なお、4社ともに入社時に支払われる契約金はグラフには含まれていないとのこと。



グラフ内で水色で表されている基本給は、レベル1〜レベル2では4社とも年間10万ドル(約1100万円)前後とほぼ同等。しかし、レベル3〜レベル4になると、GoogleとFacebookの基本給がAmazonとMicrosoftよりも10万ドル〜20万ドル(約1100万円〜2200万円)程度高くなることが判明しています。また、オレンジ色のボーナス支給額は、Googleでは階級が上がるほど多く付与されていることも分かります。

入社から退職までの総報酬を階級ごとに比べたグラフが以下のもの。GoogleとFacebookは階級による総報酬の差が非常に大きい一方、Amazonは階級が上がっても給与の増加率があまり高くないことが明らかになっています。この理由については、会社の階級制度の違いや、給与支給時の会社の株価や、需給要因などが影響していると考えられるとのこと。



各社ごとに総報酬に占める給与(水色)・ボーナス(オレンジ色)・株式(灰色)の割合を分析すると、FacebookとGoogleは階級が上がるほど基本給とボーナス額がアップしていく様子がよく分かります。