中国メディア・新浪は11日、中国で人気を集めている韓国ドラマに出演している韓国人女優が、中国の日系自動車メーカーから出されたイメージキャラクターのオファーを歴史的な問題から拒否したことが明らかになったと報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・新浪は11日、中国で人気を集めている韓国ドラマに出演している韓国人女優が、中国の日系自動車メーカーから出されたイメージキャラクターのオファーを歴史的な問題から拒否したことが明らかになったと報じた。

 記事は、韓国国内と同時に中国で放送されているドラマ「太陽の末裔」が中国で人気を博しており、ヒロインのソン・ヘギョさんに対するCMオファーが続々と出されていると紹介。一方で、ソンさんの事務所が日系自動車ブランドからのオファーを拒絶したと伝えた。

 そして、事務所の担当者が11日に「約1カ月前に日本のある自動車企業から中国におけるイメージキャラクターのオファーを受けた。しかし、ソンはオファーを拒否した」と明かし、その理由として「この企業が第2次世界大戦中に10万人あまりの韓国人を強制労働に連行したにもかかわらず、今に至るまで謝罪や賠償を拒否し続けているからだ」と説明したことを紹介している。

 「太陽の末裔」のヒットは、中国への「韓流」流入がなおも続いており、一定の支持を受けていることを示すものと言える。ソンさんの行動は韓国国内はもちろんのこと、日本に対してネガティブなイメージを持つ一部の中国国民からも賞賛が寄せられることだろう。日本人のソンさんに対する心証は悪くなるだろうが、韓国人としての民族的な感情だけではなく、ビジネス的に「日本より中国での印象のほうが重要」という認識もあるのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)