仕事に忙殺される毎日を送っています。こんな日々だと視界に入るのはパソコン・スマホの画面、もしくは深夜に眺めるテレビ画面、そんなのばっかり……。たまには綺麗な物や景色を眺め、心に潤いを与えてあげたいですねぇ。

封筒の中を覗くと、眼前に星空が広がる


私みたいに潤いなき日々を送る人が周囲にいたら、是非ともこれを送ってあげてください。「かみの工作所」(東京都立川市)が4月15日から発売するのは、その名も『星空の封筒』。


パッと見は、何の変哲もないシンプルな封筒。しかし、封筒の内側を覗くと、素敵な世界が眼前に広がります。


封筒の中に星空があった!

自分だけが宇宙へ行ったかのような感覚に


昨年、かみの工作所主催による「ペーパーカード」デザインコンペ2015が開催されており、この封筒は同コンペで優秀賞を受賞した作品だそうです。
「世にカード商品は溢れていますが『便箋に入り、2つ折りで……』といった形をどうにか超えられはしないだろうか? という目的で、コンペを開催しました」(同社・担当者)

たしかに、"新たな可能性"を感じさせる『星空の封筒』。まずは、この作品の詳細についてご説明しましょう。封筒は二重になっており、内側は普通の黒い紙によって包まれています。
「黒い紙は、所々に穴がポツポツと開いているだけなんです。オリオン座の3つ星などよく知られる星座の形で意識的に開け、そこから光が漏れ出します」(担当者)


この仕掛けにより、封筒を覗くと宇宙が広がる……というあんばいです。


「両目に封筒をかぶせるだけで、自分が宇宙へ行ったかのような感覚になります。その驚きったらないですよ! 周囲から見ると『この人、何やってんの?』と思われるかもしれませんが、本人は驚いているというマジックが起こっています」(担当者)

コンセプトは「都会に住む人に小さな星の光を送り、癒しを届ける」


『星空の封筒』の作者は、京都の美大へ通う塚田萌さん。200以上ある応募作の中から、見事に優秀賞を獲得しました。
「『星空の封筒』は都会に住む人に癒しを届けるというコンセプトで作りました。忙しい毎日を過ごしていても、小さな星の光を見て、心に余裕を作る手助けになったら良いなと思っています」(塚田さん)

地方に住む人が都会へ住む人へ送る、もしくは都会に住む人同士で送り合う……という矢印が、この封筒の使い道として想定されているようです。
「大きなサイズの封筒ですのでプレゼントや便箋を入れてもいいのですが、本当は何も入れず潔く送っていただきたいなぁと思っています」(担当者)

でも、この封筒には一つだけ気を付けなければいけないことが。何も入っていないと、受け取り主が封筒の中を覗かないで終わってしまう可能性が大なのです。
「そうならないために、『中を覗いてね』と記されたコイン型のメッセージカードを付属させました」(担当者)


これを入れた状態で封筒を送れば、もう安心。受け取り手が封を開けるとポトッとメッセージカードがこぼれ落ち、その指示に従って中を覗くと内側には夜空が広がる! これで、「忙しい人に夜空と癒やしを届ける」という目的は完遂されるのです。

そんな『星空の封筒』の価格は、1枚入りで895円(税抜)。同社直営のネットショップ「かみぐ」にて購入することができます。

「封筒の中を覗くと星空が広がる」というアイデアを、トレペと黒紙を使って的確でシンプルに表現しているのが素晴らしいですよねぇ。そういや都会では、空を見上げても星を見つけるのはなかなか難しいです。
(寺西ジャジューカ)