世界の大手金融機関が相次いで韓国の金融市場から撤退を表明している。韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は、韓国が国際金融センターなどとても名乗ることはできないと指摘した。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界の大手金融機関が相次いで韓国の金融市場から撤退を表明している。韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は、韓国が国際金融センターなどとても名乗ることはできないと指摘した。

 記事は、英国の投資銀行バークレイズがこのほど、顧客に対して「韓国支社を閉鎖する」との通知を出したと伝え、バークレイズの撤退によって、投資銀行など金融系企業の韓国撤退が相次ぐのではないかと懸念が高まっていると報じた。

 さらに、大手金融機関が国外業務を整理する際、韓国は真っ先に整理の対象となると伝え、韓国を東北アジアの金融の中枢にするための韓国政府の「北東アジア金融ハブ構想」は完全に「非現実的で、馬鹿げた計画」となってしまったとの声もあると紹介した。

 続けて記事は、「北東アジア金融ハブ構想」は韓国政府が2003年に打ち出した構想であると伝え、これまでにプサン国際金融センターなどが整備されたとする一方、プサン国際金融センターにはこれまで外資系の金融機関は1社も入居したことがないと紹介。また、ソウルにあるビルの一部は空室率が70%を超えるのが現状であり、「国際金融センターなどとても名乗ることはできない」と指摘した。

 また、韓国の金融業界の関係者の声として、韓国では数年前から金融系企業が撤退する事例が相次いでいると伝え、英国やオーストラリアの商業銀行が韓国からの撤退や事業縮小を決定していたことを指摘し、「中国市場の成長性を評価する一方、韓国の潜在成長力は乏しいと見る企業が多い」ことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)