日本製品は中国人の生活を向上させる・・・中国製品にはまだ不可能

　日本を訪れる中国人旅行客の間で、日本メーカーの電気炊飯器が人気だ。１人でたくさんの電気炊飯器を爆買いする中国人もいたようだ。電気炊飯器はもちろん、中国国内で購入できるが、中国人旅行客はなぜ日本で購入するのだろうか。

　中国メディアの重慶晨報はこのほど、日本メーカーの電気炊飯器が優れているのは「技術が優れているためではなく、製品に用いられている材質が優れているためだ」と主張する記事を掲載した。

　記事は、研究者の見解として、日本メーカーの電気炊飯器の優れた点は２つの要素から成るとし、１つは「加熱方式が先進的」であること、もう１つは「内釜の作りが優れている」ことの２つだと伝えた。一方、中国企業の電気炊飯器の大半はもっとも基本的な技術である釜底からの加熱方法であるのが現実だと論じた。

　続けて、日本メーカーの電気炊飯器は「使われている材質が優れていて、釜のコーティングも丈夫」だとし、こうした点で中国メーカーの製品と「明確な差がある」と指摘。中国メーカーはコスト積み上げ方式によって製品づくりを行うため、耐久性や革新を犠牲にしがちだとした。また、創造性に欠け、他社の模倣がほとんどだと論じた。

　また記事は、技術ではなく、材質や生産工程において日本企業と中国企業の製品には大きな差があることを指摘したうえで、日本の電気炊飯器は中国人消費者の生活の質を向上させることができる一方で、中国の製品はまだその水準には達していないとの見方を示した。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）