【動画】F1マシンの2017年予想図が公開、大幅なレギュレーション改定を見越したレンダリングモデル

写真拡大

モータースポーツ情報サイト『Motorsport.com』が、現在のF1マシンと2017年型マシンの予想図を対比したレンダリングを作成し、YouTubeで公開した。

今年の世界選手権が終了すると、F1では2017年シーズンに向けて大幅にレギュレーションが改定されることになっており、それはマシンをより速く、ドライビングをより難しく、そして追い抜きを増やすためである。

​そんな理由を何回聞いたか、またそれを実現させるために何度規定の改定を行なったことか、数えるのも面倒だ。とは言え、2017年の技術規定の変更でマシンが変わることは確かで、これまでより大きなダウンフォースが発生することになる。



関係者の話によれば、これまでよりもラップタイムで5秒速くなるマシンが欲しいということで、シャシーが従来よりも長く、幅広く、低く、滑らかになり、ディフューザーは現在のものよりかなり大きくなる。目で見てすぐに分かる変化は少ないが、数分の1mmの誤差でエンジンが吹っ飛びかねないスポーツにおいては、ノーズが20cm長く、リアウイングが15cmも幅が拡大すれば、挙動に大きな違いが生じるということだ。改定点は寸法だけに留まらず、フロントウイングは幅180cmmのままだが、中央が突き出て角度が付けられる。タイヤは見た目にも幅広になり、タイヤメーカーのピレリによると、このタイヤの改定だけでも目標の「5秒速く」のうち3秒は速くなるらしい。

ダウンフォースは現在より30%も増大するが、空気抵抗は10%の増加に留まるという。ただし正直なところ、実際の走行でメカニカル・グリップをどれだけ発揮できるのかは未知数である。このようなドライビングの難しいマシンに挑戦することにドライバーとエンジニアは心躍らせて支持するものだが、2017年に期待するような結果は出ないという意見も彼らの中にはあるようだ。加えて、ドイツの自動車雑誌『Auto Motor und Sport』は2017年中のルール改定はないかも知れないと報じ、2018年と見られている新エンジン規定の導入と同時になる可能性を示唆している。

By Jonathon Ramsey

翻訳:日本映像翻訳アカデミー