低調マドリーがビジャレアルに屈す! クラシコ以来となる今季3敗目…《リーガエスパニョーラ》

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▽レアル・マドリーは13日、エル・マドリガルで行われたリーガエスパニョーラ第15節でビジャレアルと対戦し、0-1で敗戦した。

▽公式戦2試合連続の大勝で勢いを取り戻しつつある3位のマドリーは、5位のビジャレアルとの上位対決に臨んだ。勝ち点4差で追う首位のバルセロナが前日のデポルティボ戦で引き分けたため、勝ち点を縮める格好のチャンスとなったこの試合。マドリーは、ベイルとベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドの“BBCトリオ”に加え、負傷明けのセルヒオ・ラモスと現状のベストメンバーを起用した。

▽マドリーをホームに迎えて意気込むビジャレアルが、攻守に集中した入りを見せる。開始4分には左サイドからドリブルで切り込んだバカンブがDFセルヒオ・ラモスを股抜きでかわし、右サイドでフリーのジョナタン・ドス・サントスにラストパス。ドス・サントスがすかさず右足を振り抜くと、このシュートが左ポストを直撃した。

▽緩い入りからいきなり肝を冷やしたマドリー。このピンチはポストに救われるが、2度目のピンチをゴールに結びつけられてしまう。9分、自陣バイタルエリアでのモドリッチの不用意なボールロストからバカンブのラストパスに反応したソルダードにGKケイロル・ナバスの股を抜くシュートを決められた。

▽早々に失点を喫したマドリーは、すぐさま反撃を開始。自身のミスを帳消しにしようとアグレッシブにプレーに絡むモドリッチを起点に攻勢を見せるが、なかなか相手の守備を崩し切れない。逆に、不用意なボールロストを繰り返しては相手の鋭いカウンターに晒される。26分にはロングボールに反応したバカンブにペペが完全に振り切られてボックス内でシュートを許すが、このシュートは枠の左に外れた。

▽その後も流れを掴めないマドリーは攻守のバランスの悪さが目立ち、中盤の広大なスペースを何度となく相手に突かれてピンチを招く。さらに肝心の攻撃も崩しの場面での精度を欠き、前半を枠内シュート0で終えた。

▽低調なパフォーマンスに終始したマドリーは、後半立ち上がりに圧巻の猛攻を見せる。試合終盤のように前がかってビジャレアルを自陣深くに押し込むマドリーは、“BBC”が続けてボックス内に侵入し、シュートを放っていく。だが、力の入ったシュートは相手DFのブロックなどに遭い、なかなか枠を捉えられない。55分にはモドリッチのスルーパスに抜け出したベイルがボックス右で決定的なシュートを放つが、ここは相手GKアレオラのビッグセーブに阻まれた。

▽一方、守勢に回ったビジャレアルは、リスクマネジメントの意識を欠くマドリー相手に散発ながら決定機を創出する。51分にはボックス手前右でソルダードが助走のなしで強烈な右足のミドルシュートを放つが、枠の右隅を捉えたシュートはGKケイロル・ナバスが何とか枠外に弾き出した。さらにバカンブやデニス・スアレスと活きのいい若手が積極的に仕掛けてチャンスに絡んだ。

▽後半も半ばを過ぎると、マドリーに攻め疲れが出始めて、試合はややこう着状態に陥る。何とか流れを変えたいベニテス監督は79分、モドリッチとカゼミロを下げてイスコとコバチッチを同時投入する。この交代直後にはボックス手前での細かい切り返しでDFを外したハメス・ロドリゲスが右足でシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。

▽その後も諦めずに攻め続けるマドリーだったが、直近の2試合で12ゴールを挙げていた強力攻撃陣がこの日は沈黙。最後までビジャレアルゴールをこじ開けることができなかったマドリーは、クラシコ以来となる今シーズン3敗目を喫し、首位バルセロナと2位アトレティコ・マドリーとの勝ち点差が「5」に広がった。