今季のセリエAで最も話題となっている一人が、フィレンツェの人々を熱狂させているフィオレンティーナのニコラ・カリニッチだ。ジョゼ・モウリーニョ監督率いるチェルシーも、彼に関心を寄せ始めた。フィオレンティーナをけん引するカリニッチは、今季のセリエAでここまで9ゴールと、ナポリのゴンサロ・イグアインと得点王のタイトルを争っている。

彼は常に、ボールをコントロールすることなくゴールに入れている。ワンタッチして、すぐにゴールだ。下部年代の代表時代からカリニッチのことを知っていたパウロ・ソウザ監督は、当時からカリニッチのプレーの速さに感銘を受けていたという。

そのカリニッチはすでにトップクラブのターゲットとなっている。その筆頭が、前述のチェルシーだ。だが、フィオレンティーナのデッラ・ヴァッレオーナーは、カリニッチと2018年までの長期契約を結んでいる。選手自身もフィレンツェの街、ポンテ・ヴェッキオ、シニョーリア広場にほれ込んでいる。

カリニッチは、フィオレンティーナで大きな何かを勝ち取れると確信しているのだ。直観の問題である。