難しいが、不可能ではない。チャンピオンズリーグ(CL)のバルセロナ戦を前に、ローマのルディ・ガルシア監督はこう述べている。

「状況は分かっている。バルセロナはドローでも構わない。精神的なことは別にして、負けても引き分けても我々は何も変わらないんだ。引き分けることができれば、素晴らしい結果だろう。自力で決めるためには、ここで勝たなければいけない。だが、バルセロナ相手に勝ったチームは数少ない」

「前回の対戦同様にうまく守る必要がある。バルセロナが素晴らしいチームであることは、レアル・マドリーとの試合を見なくても分かっていた。これは非常に重要な試合だ。だが、決定的な一戦ではない」

「(ダニエレ・)デ・ロッシ? 調子は良くなっている。だが、リスクがあるかどうか彼と検討しなければいけない。決定的な試合はBATEボリソフとの試合だ。レヴァークーゼンの結果にもよる。いずれにしても、調子が良ければ、ダニエレは助けになってくれるだろう」

全般的なこととして、ガルシア監督はローマに満足している。

「ボローニャ戦のドローにはフラストレーションがあったが、精神的にチームは好調だ。攻撃陣は全員がそろっていないが、たとえレギュラー全員で臨んでも、バルセロナ相手では負けることもあり得る。だから、何かを見せなければいけない選手たちの方が、よりうまくやれるかもしれない」

「ポゼッションが彼らのものになるのは分かっている。我々はしっかりと組織し、スペースを生かさなければいけないだろう。だが、試合を通じてただ守ろうとしたら負けるだろうね。だからこそ、チャンスはすべて生かさなければならない」

「試合前から負けるつもりはない。無敵のチームはないんだ。それがサッカーの美しいところだよ。結果が決まっているかのような試合でサプライズがあったりするんだ。より力の劣るチームが勝つことのできる数少ないスポーツの一つなんだよ」

「バルセロナはあまり負けない。運も必要だし、ほぼ完ぺきにすべてをやらなければいけない。リスクも負わなければいけない。DFたちが眠ることがあってはいけない。バルセロナには素晴らしい選手たちがいる。だが、ウチにもそういう選手たちがいるんだ。自分たちへの自信があることを見せなければいけない」

「負けるつもりで試合に臨むなら、ピッチに行かない方がマシだ。後悔せずに去る必要がある。サッカーは特殊で、サプライズがあり得るんだ。ローマがバルセロナに勝つこと以上のサプライズもこれまであっただろう」