アスリートは気をつけなければいけない。フィジカルの問題は、いつ訪れるか分からないのだ。

昨季のセリエAで、ラツィオのアントニオ・カンドレーヴァは、パレルモ戦で素晴らしいゴールを決めた際に、ゴール裏に駆け寄って転倒し、ひざを負傷した。2分後に交代したカンドレーヴァは、続くサッスオーロ戦でラスト15分しかプレーできていない。

2002年のワールドカップ(W杯)でブラジル代表のキャプテンを務めるはずだったエメルソン氏のケースは、もっとひどいものだ。練習中に肩を負傷し、大会を断念しなければならなくなった。何があったのか? 彼は練習でGKを務めたのだ。その負傷でエメルソン氏はW杯に出られず、だがブラジルは優勝を果たした。

だが、ハンブルガーSV(HSV)に所属するFWアルチョムス・ルドネフスのケースは前例がないだろう。レフ・ポズナニに所属していた2010年に、ヨーロッパリーグでユヴェントスを相手にハットトリックを記録した選手だ。

ルドネフスは3日、ドイツ3部のオスナブリュックとのフレンドリーマッチを欠場した。妻と激しいケンカをしたことが原因だ。

ドイツ『Bild』によると、ルドネフスは1日の21時ごろ(現地時間)、サンタ夫人と路上でケンカを始めたという。そしてすぐにヒートアップし、夫人はルドネフスに乗りかかって、舌をかんだというのだ。ルドネフスは病院に駆け込み、ちぎれかけていた舌の治療を受けなければいけなかったという。

警察は夫人を逮捕した。メディアからの取材に、ルドネフスはケンカの理由を明かしていない。