こんなのあったら便利かも!IoT時代に活躍するマルチリモコン「CUBE」
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“IoTの時代”が着実に近づいていると言われる今日。照明からスピーカー、鍵から家電に至るまで様々な機器が徐々にネットワークを介しての操作に対応するようになり、その利便性に実感し始めている人も多いのではないだろうか。
しかしそのデバイス数が増えれば増えるほど、スマートフォン内のアプリ数は増えさまざまなデバイスを操作するのに次々とアプリを切り替える必要が出てくる。これが2,3ならいいだろうが10も20もになってくるとさすがにちょっと考えものである。
その状況を予見し、“1つの解決策”をドイツのデザイン事務所『family of the arts』が提案している。今回はそれを紹介したいと思う。
ワンストップで全てのIoTを操作する
Family of the Artsが提案したのがこの『Cube』というデバイスである。難しく考える必要はない。単純にさまざまなIoTデバイスを操作する“マルチリモコン”である。大きなサイコロのような見た目の『Cube』は、“6面”それぞれに様々な“IoTデバイスを割り当てる”ことができる。
通常時バックライトはオフになっており、操作するために持ち上げると全面のバックライトが光りどの面に何のデバイスを割り当てているかをアイコンで教えてくれる。あとは、操作したいデバイスの“面を上側”にすることでそのデバイス用のリモコンとなり操作できるというものだ。
例えば、音量の上下や明るさの調整などは『Cube』自体を音量調整ノブのように回すことで調整することができるなど、 そこまで広くない面上に小さいボタンを無理に配することをしていない。“インターフェースデザイン”としても、さすがデザイン事務所が作っただけあって“よく考えられている”。
物理リモコンの必要性
この手のデバイスをみると必ず考えてしまうのが、“アプリの方が便利なのでは?” ということだ。一般的に考えればアプリの方が便利な点が多いだろう。例えば製品化として販売するとしても、製造や流通のことを考えると圧倒的にアプリの方が障壁が低い。しかし、物理リモコンには“それなりのメリット”がある。
一番重要なことは“誰でも使える”ということだ。物理的なリモコンという点だけでも、子供から年配の方までガジェットやデバイスよりは多くの人が心理的・物理的障壁なく使うことができるだろう。
また、サイコロのような多くの人が馴染みのあるものをベースにすることで“操作方法が「なんとなく」わかる”。このなんとなくわかることは非常に大事で、スマートフォンのように全く新しいデバイスには全く新しい操作方法があるのではないか、間違った操作をすると大変なことになるのではないか、と感じる人が非常に多い。
すでに知っているものをベースにすることで、その心配を解消することが可能になるのだ。
ただ、この『Cube』はあくまでもコンセプトデザインの段階である。現在、同事務所はこの『Cube』を製品化に向け協力してくれるメーカーを探している段階とのことだ。正直まだちょっと早いかといった所かもしれないが、そういった先進的な分野に積極的に投資している会社は少なくない。
是非ともIoT全盛の時代になる前に、こういった優れた技術の製品化に向けて舵を取る企業があらわれてくれることを期待したい。
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【参考・画像】
※ Co.Design
※ family of the arts