写真は防衛省ホームページより

写真拡大

 8月4日に放送される『戦後70年特別番組 櫻井翔池上彰 教科書で学べない戦争』(日本テレビ系)のメインMCを務める、櫻井翔(33)と池上彰(64)。この2人が7月21日発売の女性自身(光文社)で、番組に対する心境を語っている。

 番組内のロケで、零戦の取材と遺骨捜索のためパプアニューギニアへ行った櫻井。実は、新聞社で働いていた亡き祖父も同国に取材に訪れていたことに触れ、「歴史的な使命感のようなもの」を感じたと語った。

 また、番組に対する意気込みとして、

「生の声を聞き、残していくことが僕らの世代の責任」

 と話した。

芸能人からも意見が噴出の安保法案

 安倍政権によって安保法案が強行採決されたハレーションはすさまじい。国会前は言うに及ばず、各地で抗議行動が起こっているのは周知の通りだ。多くの芸能人もこの件に関してコメントしており、ダウンタウンの松本人志(51)は「やり方は無茶くちゃですよ」と、衆議院での可決を批判。だが安保法案については、自動車事故に例えて「『ぶつけたら厄介やぞ』と思わせないと」と、「抑止力」としての効果に必要性を感じている。

 また、ジャニーズの中でもKAT-TUNの中丸雄一(31)は、

「説明がないと言う人がいるが、安倍総理はメディアを通じて発信する努力をしている。受け取る側も努力すべき」

と、冷静さを促す発言をして話題となった。

 安保問題は自分の子供たちを戦争に行かせる危険があるとして、政治的話題でありながらも、主婦の間でも高い関心事として注目されている。

 そんな中、ジャニーズで最も勢いがあり、女性層からの支持が圧倒的に高いの櫻井が戦争特番のメインMCを務めることに対し、ファンのみならず、政府関係者からも高い関心を集めている。

 番組としては、当然ながら安保法案という大きなトピックをスルーすることはできない。当然ながら、メインMCである櫻井にも一定の姿勢・意見が求められる。

 ある与党政府関係者は、この番組に関して、期待と恐れを抱いているという。

「多くの芸能人も、今回の安保法案に関しては声を上げていますが、『しょせん芸能人の発言』と思っている議員も多く、それほど影響はないと考えています。しかし、今女性の間でも話題となっている安保に関して、女性人気が高く、ニュース番組のキャスターも務めるの櫻井が過去の戦争に触れ、安保法案に対する自身の考えを述べるとなれば、無視できない。放送内容が非常に気になる」

 果たして櫻井はどんな意見を述べるのか。芸能界の最大勢力が、政治に与える効果に注目がもたれる。

(取材・文/タナカアツシ)