「ウイルスウォッシャー機能」を搭載した空気清浄機などをアピールする野中ともよ会長。(撮影:東雲吾衣)

写真拡大

経営再建中の三洋電機<6764>は28日、電解水で空気を清浄する技術「ウイルスウォッシャー機能」を搭載した空気清浄機など5機種を、9月から順次発売すると発表した。

 9月から10月にかけて発売されるのは、「天井カセット室内機組込形」「空間清浄システム」「空気清浄機」「加湿セラミックファンヒーター」「加湿器」の5機種。いずれも、同社が開発した「ウイルスウォッシャー機能」を搭載している。

 同機能は、水道水から作り出す電解水を利用して、空気中の花粉やウイルスを約99%抑制できるというもの。同社は特に、鳥インフルエンザ対策での効果を期待しており、家庭用などの中小空間用、学校・病院などの大空間用の機器を取りそろえた。

 同日、東京都台東区の同社東京ビルで開いた発表会で、野中ともよ会長は「家庭、公共の場、大空間で利用できる商品群を、今後取りそろえていきたい」と語り、同機能を搭載した製品の展開について意欲をにじませた。

 「ウイルスウォッシャー機能」を搭載した製品は、今秋からグローバルモデルとして東南アジアや欧州でも発売される予定。3年で100億円規模の事業を目指すという。

 価格は「空間清浄システム」が31万2900円−39万6900円(税込み)。「空気浄機」「加湿セラミックファンヒーター」「加湿器」はオープン価格だが、それぞれ5万円、3万円、2万5000円から3万円前後を想定している。【了】