民生用電子機器の7月出荷実績は、12カ月連続で前年同月実績を上回ったことが24日、電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した同月の出荷実績で分かった。分野別では、薄型テレビの単価が下がったため、映像機器の出荷金額は1年ぶりに前年割れとなった。

 民生用電子機器全体の出荷金額は、2132億円で前年比0.2%微増ながら、12カ月連続で前年同月実績を上回った。分野別では、薄型テレビの9割以上を占める10型以上が前年比26%増の39万9000台、30型以上が61.6%増の20万9000台と好調を維持してはいるものの、単価が下がったため、映像機器全体の出荷金額は、前年比2.9%減の1245億円と1年ぶりの前年割れとなった。

 デジタルオーディオプレーヤは50万5000台と引き続き音声機器を引っ張ってはいるが、全体の出荷金額は176億円、前年比10.8%の大幅減で5カ月連続マイナス。反対に、カーDVDとETC車載ユニットが好調で、カーナビなどの機器全体は711億円、前年比9.6%増で8カ月連続プラスだった。

 地上デジタル放送受信機器の7月の出荷実績は64万1000台だった。内訳は、テレビ受信機が38万5000台(前年同月比54.9%増)、チューナが7000台(同17.7%増)、DVDレコーダは13万9000台(同120.3%増)。7月までの累計台数は1254万4000台となり、初めて1200万台を超えた。【了】

■関連リンク
電子情報技術産業協会