【ファンキー通信】災害用「かまどベンチ」「マンホールトイレ」って?

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 埼玉県の「県政ニュース」で不可解なフレーズを発見しました。それは「かまどベンチが常備されました」というもの。

 かまどベンチ? なんだそれは!? よく読んでみると、「ベンチ型災害用かまど」のことらしい。このたび、埼玉県戸田市の戸田公園内に設置されたのだとか。いったいどんな仕組みになっているのでしょうか?

 「見かけは普通のベンチですよ。座る部分に付いているボルトをはずすと、かまどになるようになっています。いたって単純なつくりです」(埼玉県都市整備部公園課)

 ほほぅ〜。写真を見ていただければわかるように、ベンチの脚に当たる部分がかまどになってるってわけですね。このかまど、災害時にはストーブになったりするんですか?

 「いえいえ、食事の炊き出し等に使うんです。大きな鍋とかも置いてね」(同課)。

 あ、そっか。ここのところ寒い日が続いているので、つい真冬っぽい発想をしてしまいました。

 実は戸田公園周辺に設置されたのは、「ベンチ型災害用かまど」だけじゃないのだ。「マンホールトイレ」なんていうものも設置されたんだって。「マンホールトイレ」・・・もしかして、ふたを開けると急角度の滑り台になっていて、滑り落ちた先がトイレの花園になっているの? それとも、ふたを開けた瞬間にエアバックみたいな感じで、ボワンッと便器が登場!?

 「何をおっしゃいますやら・・・ちがいますよ。災害時などに、マンホールの穴の上に専用の折りたたみ式トイレを置くんです。その折りたたみ式トイレを『マンホールトイレ』と呼びます」(同課)

 なんだ、けっこう普通のトイレなんですね。「災害用仮設マンホールトイレ」は、マンホールの上じゃなくても、地面に穴を掘ればどこででも使えるのだとか。災害時には非常に便利な代物なんだそうです。

 「ベンチ型災害用かまど」と「災害用仮設マンホールトイレ」の両方が設置されている埼玉県の県営公園は、戸田公園だけ。埼玉県では今後も設置場所を増やしていくんだって。「マンホールトイレ」は、都内にも設置されているところがあるみたい。皆さんの家の近所にもあるかもよ!(遠藤麻衣/verb)