短冊をつけたササ飾りを持って法務省へ向かう参加者ら(撮影:佐谷恭)

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外国人の強制的な収容の中止などを求める「1435虹の架け橋実行委員会」と人権擁護NGO(非政府組織)のアムネスティ・インターナショナル日本は7日、「収容中の外国人が家族と一緒になれるように」との願いを込めた短冊をつけたササ飾りを法務省に持ち込み、家族分離が子どもの権利条約と自由権規約に違反するとし、改善の申し入れを行った。

 この申し入れは、入国管理局の施設に収容されて家族と引き離されている外国人を支援する「家族をバラバラにしないで!たなばたキャンペーン」の一環。同委員会では5月末から短冊を集めており、今日までに約1100枚が集まった。9日には短冊をつけたササ飾りを持ち、浴衣や民族衣装を着て渋谷をパレードする予定。

 キャンペーン事務局長の富永さとるさんは「パレードまでにあと300枚集め、なんとか1435枚の目標を達成したい」と懸命にアピールしている。

 2003年には1年間で延べ52万3617名が入管施設に収容されており、1日あたりの平均収容者数は1435名となるという。「1435」という数字には、この瞬間に施設に1435人もの外国人がいることを知ってほしいという思いが込められている。

 法務省入国管理局は、同委員会から申し入れがあったことに対し「要請書が提出されたことにつきましては、こうしたご意見を参考にしつつ、今後とも適切な入国管理行政に努めて参りたいと考えております」とコメントした。【了】

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