ロングボールは1861回…豪華攻撃陣有するマンUの戦術は放り込み?

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 スポーツデータ会社の『オプタ』は、プレミアリーグ第24節終了時のロングボールを使用した回数を集計したランキングを発表し、マンチェスター・Uが2位に入った。9日付のイギリス紙『ガーディアン』など各紙が報じている。

 リーグ戦序盤に低迷していたマンチェスター・Uは、徐々に勝ち点を積み重ね、現在4位に位置している。『オプタ』が発表したロングボールの使用回数ランキングでは、1861回を記録し2位にランクインした。

 一方、同ランキングで首位となったのは下位に沈む17位 のバーンリー(1877回)。3位以下にも19位 のQPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)(1845回)、15位 のウェスト・ブロムウィッチ(1749回)、最下位のレスター(1720回) と下位チームが続いている。

 マンチェスター・Uは、8日に敵地で行われたウェストハム戦でもロングボールを多用し、空中戦を得意とするベルギー代表MFマルアン・フェライニを途中投入してロングボール戦術をさらに強化すると、試合終了間際に1−1の同点に追いついた。

 現代サッカー界ではしばし時代遅れと見られがちなロングボール戦術を得意とするウェストハムのサム・アラダイス監督も試合後、「我々はペナルティエリア内にボールを放り込んでくる『ロングボール・ユナイテッド』に対応しきれなかった」と、 皮肉を交えて失望感を露わにしている。

 マンチェスター・Uの攻撃陣にはオランダ代表FWロビン・ファン・ペルシー、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオ、イングランド代表FWウェイン・ルーニー、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリアといったスター選手が揃っているが、チームを率いるルイ・ファン・ハール監督が彼らを生かしきっているとは言いがたい。

 同監督は、3バックからより攻撃的な4−3−1−2の布陣に切り替えたが、いまだに理想と現実の間で苦しんでいるようだ。